おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年2月12日03時40分発表
1.実況上の着目点

① 華北にある500hPa5580m付近の短波のトラフに対応して、華北に低気圧があって東北東進。

500hPa 5700m付近の正渦度移流に対応して、11 日21 時に華中に停滞前線(850hPa6~9℃付近)を解析。

② モンゴル付近の 500hPa5280~5340m には、-39℃以下の寒気を伴ったトラフがあって東進。衛星水蒸気画像で暗域が明瞭。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①のトラフは浅まりながら東進、12日日中に日本海に進んで不明瞭化。

また、1項②のトラフは深まりながら東進、13日朝には強い寒気を伴って北日本~東日本に進み、 13日夜にかけて千島の東に進む。


1項①の低気圧は前線 (850hPa0~3℃付近)を伴って12日夜に日本海に進み、低気圧からのびる寒冷前線は、1項①の東シナ海にのび出す前線と一体化して、13日朝にかけて西日本~南西諸島を通過していく。

その後、低気圧は、1項②のトラフと次第に対応が良くなるため、13日夜にかけて急速に発達しながら千島近海に進む。

低気圧や前線に向かって850hPa θe318K以上の下層暖湿気が流入、西日本~東日本太平洋側を中心に大気の状態が非常に不安定となる所がある。

また、北日本~東日本日本海側を中心に13日は、1項②のトラフの通過、トラフに伴う上空寒気の影響で大気の状態が非常に不安定となり、積乱雲が発達する所がある。西日本は12日、北日本や東日本は13日にかけて、落雷や突風、降ひょう、局地的に竜巻等の激しい突風に注意。なお、南西諸島は前線が南下する12日夜~13日朝にかけて、前線に向かって沖縄の南から850hPaθe330K以上の下層暖湿気が流入して大気の状態が不安定となり、局地的に降水が強まって激しい雨が降るおそれがあるので留意。
また、西日本や東日本の積雪の多い地域では12日は、下層気温の昇温(850hPa6℃前後)や低気圧や前線に伴う雨の影響も加わるため、なだれにも注意。


② 13日は、 日本付近は西高東低の気圧配置となって下層寒気移流が強まり、 北日本や東日本では850Pa -12~-9℃以下の寒気が流入、日本海側を中心に降雪が強まって大雪となる所がある。

北日本や東日本は13日は、大雪に注意・警戒し、着雪やなだれに注意。また、2項①の低気圧や西高東低の気圧配置の影響で、全国的に13日にかけて気圧の傾きが大きくなり、非常に強い風が吹いてしける所がある。13日にかけて、全国的に強風や風雪、高波に注意し、東北地方中心に暴風や暴風雪に警戒。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06時からの24時間):沖縄100mm。② 降雪量(06時からの24時間):北海道40、東北30cm。③ 波浪(明日まで):東北・伊豆諸島5、北海道・関東・東海・北陸・近畿4、中国・四国・九州北部・九州南部・奄美・沖縄3m。
④ 高潮(明日まで):大潮の時期。北日本で注意報級基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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