こんにちは。
今日から筆者が気象予報士試験に挑戦する日々をブログに綴っていきたいと思います。
みなさんも気象予報士の知識を身につけてもらえたら嬉しいです。
みんな対流圏で暮らしている
「空」ってマンションみたいに階層に分かれてるって知ってました?
空は4階建てで私たちが暮らしているのは『対流圏』と言う大気の1階部分。
旅客機とかがぶんぶん飛んでるのもこのフロアです。
対流圏はその名の通り、空気が対流しているフロアで気象現象のほとんどはこの1階で起きます。1階では水平方向では「風」として、鉛直方向では「上昇気流・下降気流」として空気の運動が活発です。
1階と2階の境目、天井の部分は『対流圏界面』と言います。対流圏の上面のことですね。
この1階の高さは6〜16kmの高さがあり高さはまちまちなんです。ややこしいですね。
この高さは気温などが原因で高さが変わり、極地などの気温が低い地方では8kmと低く、気温が高い赤道近辺では高度16kmと高くなります。
対流圏では高度が1km(約3300ft)高くなると気温が6.5度の割合で下がります。
成層圏の特徴
成層圏は対流圏の上の2階部分になります。
対流圏界面の高度から始まり地表から約50kmまでの高さに成層圏はあります。
成層圏は対流圏と違って対流していません。「層を成している」の文字通り、鉛直方向の空気の流れである上昇流や下降流がほとんどありません。
でも水平方向の大気の運動。いわゆる『風』は大規模に起きているんです。
山に登ると上に行くほど寒くなるよね。でもそれは対流圏の中での話なんだ。
成層圏になると高い高度の方が気温が高くなると言う逆の現象が起きるんだ。
成層圏がある高度20kmから上の世界では上に行くほど気温が上がっていきます。
なぜ気温が上がるかというと成層圏に多く存在するオゾンが太陽からの紫外線を吸収して熱に変えているからです。
オゾンの密度が最も濃い層は『オゾン層』と呼ばれて有名ですが、この層は地表から約25kmの高さにあります。
しかし一番温度が高いのはオゾン層ではなく地表面から約50km にある成層圏の天井『成層圏界面』なんです。
成層圏界面で気温は0度程度まで上昇します。
ここ、試験に出るそうですよ。
オゾン層を構成するオゾンは成層圏の低緯度帯で作られます。
オゾンは成層圏内の大気の循環で北極とか南極の高緯度の地域に運ばれてオゾン層が出来上がります。
成層圏は水蒸気量が非常に少ないですが、まれに微量の水蒸気の凝血が起きて真珠雲が発生します。
今日は大気の対流圏と成層圏を勉強してみました。
気象現象の多くは対流圏で起きるため、試験にはよく出題されることが多いです。
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