エアバスA380を見分けよう

こんにちは。今日はエアバスA380の見分け方を解説していきます。

見分けるも何も…っていうくらい圧倒的存在感がA380の特徴なんですけどね。

 Wikipediaを見ると、「ターボファンエンジンを4発装備した超大型ワイドボディ機。世界初の総2階建旅客機でもあり、旅客機としては(旅客数)世界最大の機種である。」と記載されています。”超”大型ってところに心くすぐられますね。全長73m、全幅80mという大きさでそれぞれ小型機であるB737の2倍以上の長さになります。垂直尾翼の最も高い部分の高さは24mにもなり、マンションの8階くらいの高さがあります。

 日本の航空会社では全日本空輸が3機のA380を成田-ホノルル線で運用しているのみで、存在感の割に見かける機会は極めてレアな飛行機です。ちなみに全日空の3機のA380は全てウミガメの塗装が施されおり、愛称を、空飛ぶウミガメを意味する「FLYING HONU」と名付けられています。HONUというのはハワイ語でウミガメを意味します。全日空のサイトから引用させてもらうと、ウミガメは大変神聖な生き物とされ、ウミガメを見ることが出来ると幸福や繁栄が訪れると言われ、ハワイの人々に愛されているそうです。このA380「FLYING HONU」を見かけた人にも幸せが訪れるように、という全日空の粋な心意気を感じる飛行機ですね。

 3機それぞれに愛称が付けられており、ANAブルーの1号機(JA381A)は「ラニ」、エメラルドグリーンの2号機(JA382A)は「カイ」、サンセットオレンジの3号機(JA383A)は「ラー」と名付けられています。どれもとてもかわいいのでぜひ機会がある方は成田空港に探しにいきましょう。


目次

A380の見分け方

 A380は日本国内では一部の大規模空港でしか出会う機会がなく、コロナ禍の旅客需要の減少で大型機を飛ばしにくくなった昨今では、尚更見かけるチャンスが少なくなりました。しかしその希少性からも一機いるだけで空港が華やぐアイドル的飛行機であるため、ぜひ見分けることができるようにしておきましょう。

①大きい!とにかく大きい!

 一部の軍用輸送機が飛ぶような空港でなければ、おそらく空港で最も大きな機体になると思います。大きすぎてA380が飛行した直後は気流が大きく乱れてしまい、後ろを飛ぶ飛行機をひっくり返してしまうほどです。そのためA380が飛行した直後の空域は他の小さな飛行機を数分の間、飛行させないようになっています。

左奥:EmiratesのA380  右:RYANAIRのB737

②総二階建て

 B747の場合は前方のみ二階建てでしたが、A380は前から後ろまで全て二階建ての機体になっています。客席の窓の位置で二階建てになっているかがわかると思います。全ての座席をエコノミークラスとして計算すると840名程度の旅客を運ぶことができるようですが、実際にそのような座席配置にしている航空会社は現時点で存在せず、ビジネスクラスなどの席を設定して500-600席程度の座席配置で運用されています。

左のLufthansaの機体がA380(総二階建て)、右のUNITEDの機体がB747(前方のコブ部分のみ二階建て)

③4発機!

 これだけの大きさの飛行機なので当然なのですが、A380はエンジンが4基搭載されています。ただ4発機はB747やA340などにも見られる特徴であるため、A380を見分けるにはやはり総二階建てという点が重要になります。

 いかがだったでしょうか。A380は2021年に既に生産を終了してしまいこれから見かける機会は一層減っていく機体ですが、死亡事故や機体全損事故がない安全でとても優秀な機体です。開発当時から航空会社が求めるニーズが変わってしまったこととコロナ禍が追い討ちとなり、初飛行から16年で生産終了という短命に終わってしまいましたが、現在運用されている機体があと数十年日本の空港で活躍し、我々を楽しませてくれることを切に願います。


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