こんにちは!
みなさんはテレビや新聞などで毎日、何かしらの形で天気図を見る機会がありますよね!
天気図には天気や気圧、風向風速など多くのデータが必要になりますが、ではその「データ」はどのようにとってくるのでしょうか?
陸上であれば、観測所を作って計測すればいいですね。
では海上はどうでしょう?天気図は海のエリアもカバーしているため、海上にも観測機器は必要ですよね。
実は海上にも観測機材があるんです!
ただ陸上にあるように「常にある地点」を観測する固定式ではありません。
海上をただよいながら気象のデータを観測する『漂流型海洋気象ブイロボット』。
今日はこのさすらい系の仕事人について勉強していきます。
漂流型海洋気象部位ロボットとは
漂流型海洋気象ブイロボットは直径64cmの円盤型(球形部分直径46cn)で、
形はUFOのような羽つきたこ焼きのような某有名ブランド、○ィ○ィアン・ウエストウッドのマークのような…
どんぶらこ〜(画像:気象庁HP)
重量は約30kgあるそうです。足に落っことしたら悶絶しそうですね😨
どんなものを観測してるの?
気象ブイロボットさんは観測船からリリースされたら漂流しながら海の気象データをとってきてくれます。
観測種目は、
- 気圧
- 水温
- 有義波高
- 有義波周波数
- 位置情報
波高は通常3時間ごとに観測を行っていますが、波が高い時などは1時間ごとの観測に切り替えてデータを多く取得するそうです。
下の画像は観測気象ブイが取得してきた波高のデータです。通常は3時間ごとですが、赤い棒が密集しているところは1時間ごとにデータを取得しているのがわかりますね😳
観測気象ブイの観測データは気象庁のHPで見ることができます。
大海を一人漂流しながら頑張っている気象ブイさんの仕事っぷりをぜひみてあげてください!
気象庁波浪観測情報:https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#5/37.996/135.022/&contents=wave
気象ブイは海上にウヨウヨしてるの?
気象ブイはそんなにたくさんは同時に浮いていません。
同時期に観測しているのはせいぜい数個程度です。
次の画像は2022年に海に投入された気象ブイが海を流れた軌跡の図です。
図の中の四角の数字、例えば【22-11】は「2022年に11番目に投入されたブイ」であることを意味します。
2022年は11個のブイが海に投入され、漂流した軌跡は色分けされてグニョグニョに描かれている線になります。
太平洋はもちろん、日本海や東シナ海まで漂っていることがわかりますね。
過去の観測データも下のリンク先にありますのでぜひみてみてください。
気象庁観測データ:https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/vessel_obs/data-report/html/buoy/buoy.php
いかがだったでしょうか?
私は気象予報士の勉強するまでこの海洋を漂流している気象観測ブイロボットなんてものを知りませんでした。
太平洋の真っ只中で一人孤独に観測業務を行っている観測ロボットのおかげで正確な天気予報ができたり、船舶などの安全が保たれていることを思うと胸にジ〜ンときますよね。
大海を漂う観測ロボットに想いを馳せながら今回は終わりたいと思います。
それではまた!
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