短期予報解説資料を読もう！1月30日

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今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

短期予報解説資料　2025年1月30日15時40分発表

１．実況上の着目点

① 千島近海には、500hPa 5040m以下の寒冷渦があってほとんど停滞。 対応して、 発達した低気圧が千島近海にあってゆっくり南下。一方、 東シナ海とモンゴル付近には高気圧があって、 日本付近は西高東低の冬型の気圧配置となっている。また日本海～北陸地方には、 日本海寒帯気団収束帯 （JPCZ） がのびている。 北～西日本では山沿いを中心に降雪となっており、特にJPCZが指向する東北地方では、3 時間 10cm 以上の降雪となっており、大雪警報が発表されている所がある。

② 冬型の気圧配置のため、全国的に強い風が吹いて、波が高くしけとなっている所がある。

２．主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1 項①の低気圧及び日本のはるか東の低気圧が相互に反時計回りで回りながら、2 月 1 日にかけてカムチャツカの東へ進む。

一方、1 項①の東シナ海の高気圧は東南東に移動し、31 日には西日本に中心を移す。 日本付近は31日にかけて西高東低の気圧配置が続いて寒気移流が継続。

500hPa -30℃以下、850hPa -9℃以下の寒気が東日本まで南下している状態が続く。

1 項①のJPCZ は、31 日朝にかけて日本海～北陸付近にほとんど停滞する。JPCZ 周辺では、局地的に大気の状態が非常に不安定となり、降雪量が増えるおそれがある。東北地方では、30日は大雪に警戒し、北～東日本では31日にかけて大雪や着雪、なだれ、落雷、突風、降ひょう、局地的には竜巻などの激しい突風にも注意。なお、JPCZ は31日は次第に不明瞭となる見込み。

② 東シナ海で 1 日朝までに前線を伴った低気圧が発生し、夜には九州へ進む。低気圧に向かって、2項①の高気圧の縁辺を回る下層暖湿気が流入して大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨の降る所がある。南西諸島～西日本では、1日は落雷や突風、急な強い雨に注意。

③ 西高東低の気圧配置や2項①のJPCZ、2項②の低気圧の影響で、全国的に気圧の傾きが大きい状態が続き、強い風が吹いて波が高く、しけとなる所がある。北陸地方では30日は高波に警戒。全国的に1日にかけて、強風や風雪、高波に注意。

３．数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

４．防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(18 時からの24 時間)：多い所(100 ㎜以上)はない。

② 降雪量(18時からの24時間)：北陸50、北海道・東北・関東甲信・東海40、近畿15cm。

③ 波浪(明日まで)：北海道・伊豆諸島・北陸・近畿5、東北・東海・中国4、関東・九州北部3m。

④ 高潮(明日まで)：大潮の時期。北～東日本では注意報基準を超過する所がある。

５．全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。