短期予報解説資料を読もう!24年10月15日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう💪

目次

短期予報解説資料 2024年10月15日03時40分発表

主要じょう乱解説図

出典:気象庁

1.実況上の着目点


① 日本の東を東へ移動する高気圧が、 北~西日本に張り出している。 この高気圧の縁辺を回る下層暖湿気の影響で、 東~西日本の太平洋側では所々で雨が降り、 東海道沖では激しい雨を解析。

出典:気象庁

日本の東にある高気圧の周りは等圧線が混み合っていて風が強そうですね。

予想天気図風速, 地上10 m, 2024/10/14 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com

また、日本の南では高気圧南縁の吹送・吹続の長いやや強い東寄りの風が吹き、 うねりを伴い波が高くなっている。

出典:気象庁

日本の東の高気圧から発生した東風が日本付近までの長い距離を吹く中で、広い範囲でうねりによる高い波を発生させていることがわかります。

② 500hPa 5460m付近のトラフに対応して、 前線を伴った低気圧がアムール川中流域を東北東進。 この低気圧と①の高気圧との間で気圧の傾きがやや大きくなり、北日本ではやや強い風の吹いている所がある。

出典:気象庁(編集あり)


③ 500hPa 5820m付近の正渦度極大域に対応して、朝鮮半島付近を低気圧が東北東進。低気圧に向かう下層暖湿気の影響で、東シナ海~対馬海峡付近では活発に発雷、猛烈な雨を解析。

猛烈な雨・・・1時間雨量が80mm以上

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の高気圧は、16日にかけて日本のはるか東へ移動する。高気圧の南縁では、吹送・吹続の長いやや強い東寄りの風が吹き、うねりを伴い波が高くなる。南西諸島と西~東日本の太平洋側では 15日は、うねりを伴った高波に注意。また、南西諸島や西日本の太平洋側では16日にかけて、高気圧縁辺を回る下層暖湿気の影響で、大気の状態が不安定となる所がある。落雷や突風に注意。

出典:気象庁


② 15日は、1項②の低気圧がオホーツク海へ進み、寒冷前線が日本海北部にのびる。また、1項③の低気圧が、前線を伴い日本海に進む。16 日は、朝までに前線上のサハリン付近に発生する低気圧が、オホーツク海に進み、この低気圧からのびる前線が日本海の低気圧を取り込みながら北~西日本を通過する。これらの低気圧や前線に向かう下層暖湿気の影響で、大気の状態が不安定となり、激しい雨が降って大雨となる所がある。西日本では15日は、北日本では16日にかけて、東日本では16日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意。西~北日本では16日にかけて、落雷や突風、降ひょう、局地的には竜巻などの激しい突風に注意。また、低気圧の近傍では気圧の傾きが大きくなり、強い風が吹き、波が高くなる所がある。北日本では16日にかけて、強風や高波に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場は GSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4. 防災関連事項 [量的予報等]

①雨量(06時からの24時間):九州北部100㎜。

②波浪(明日まで):北海道・東北・伊豆諸島・四国・九州北部・九州南部・奄美・沖縄3m。

③高潮(明日まで):東~西日本で注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

300hPa ジェット気流

出典:気象庁(編集あり)

水蒸気画像

24年10月14日21時水蒸気画像 出典:気象庁

700hPa 上昇流域

出典:気象庁(日本周辺の上昇流域のみ着色あり)

850hPa 相当温位

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