短期予報解説資料を読もう!24年10月20日

おはようございます☁️

今日も気象庁発表の短期予報解説資料を読んでいきましょう📘

目次

短期予報解説資料 2024年10月20日03時40分発表

主要じょう乱解説図

出典:気象庁(抜粋)

1.実況上の着目点


① 千島近海を北東進する低気圧から、寒冷前線が東~西日本太平洋側を通って、南西諸島付近にのびている。前線や低気圧に向かう下層暖湿気の影響で、大気の状態が非常に不安定となり、日本の東~南西諸島では活発に発雷、激しい雨を解析。

出典:気象庁

日本付近は等圧線だらけになっていますね。等圧線が混むと風が強くなります。

② 中国東北区を南東に移動する高気圧が、日本海に張り出している。この高気圧と①の低気圧との間で、日本付近は一時的に西高東低の気圧配置となり、強い風が吹いて波が高くなり、日本海では非常に強い風が吹き、大しけとなっている所がある。

出典:気象庁

日本海という限られた範囲の中で波が高くなっているようですね。

③ 西高東低の気圧配置に伴い、北海道地方には850hPaで-6℃以下の寒気が流入。19日21時の稚内の高層観測では、850hPaで -7.9℃を観測、稚内では19日18時頃初雪を観測。

出典:気象庁(編集あり)

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点


① 20日は、 1項①の低気圧が閉塞しながらカムチャツカ半島付近を北上、 前線は日本の南に南下する。前線に向かう下層暖湿気の影響で、伊豆諸島や南西諸島では、大気の状態が非常に不安定となる所がある。落雷や突風、降ひょう、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。

出典:気象庁

大陸の高気圧が日本の方へ向かってきて、寒冷前線を南東に押し下げてきましたね。寒冷前線の端は停滞前線に変化してきました。


② 20日は、1項②の高気圧が津軽海峡付近に移動し、西高東低の気圧配置は次第に緩む。全国的に気圧の傾きが大きくなり、強い風が吹いてしけとなり、非常に強い風が吹いて大しけとなる所がある。強風や高波に注意し、九州北部地方では暴風や高波に、北陸地方では高波に警戒。また、北海道地方には、850hPa で-6℃以下の寒気が流入し、峠や山間部を中心に降雪となり、平地でも積雪となる所がある。積雪や路面凍結による交通障害に注意。

出典:気象庁

③ 2項②の高気圧は、21日は日本のはるか東に、22日はアリューシャンの南に移動する。東~西日本の太平洋側と南西諸島では、高気圧の南縁を回る吹送・吹続の長いやや強い東寄りの風が売ってん吹いて、うねりを伴って波が高くなり、しける所がある。強風やうねりを伴う高波に注意。また、西日本の太平洋側や南西諸島では、高気圧の縁辺を回る下層暖湿気の影響で大気の状態が不安定となり、雷を伴って激しい雨が降り大雨となる所がある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風に注意。

出典:気象庁

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。

② 波浪(明日まで):九州北部6、東北・伊豆諸島・北陸・近畿・中国5、北海道・関東・東海・四国・九州南部・奄美4、 沖縄3m。

③ 高潮(明日まで):大潮の時期。 西~東日本では注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

水蒸気画像

出典:気象庁

300hPa ジェット気流

出典:気象庁(編集あり)

850hPa 相当温位

出典:気象庁(編集あり)
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