おはようございます☁️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📙
短期予報解説資料 2024年10月26日03時40分発表
主要じょう乱解説図
1.実況上の着目点
① 前線が東シナ海~九州南部~伊豆諸島付近~日本の東にのびる。前線に向かって下層暖湿気が流入しているため、暖域側にあたる南西諸島付近、前線近傍にあたる九州南部付近や伊豆諸島付近では、大気の状態が不安定となっている。このため、日向灘では1 時間40mm の激しい雨、伊豆諸島付近では1 時間20mm の強い雨を解析。八丈町では、11時28分に土砂災害警戒情報を発表した。
② 台風第20号が南シナ海を西進。南西諸島では台風第 20 号からのうねりの影響で波の高い所がある。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の前線は、26日は停滞し、27日は次第に不明瞭化する。前線に向かって下層暖湿気が流入するため、大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨の降る所がある。伊豆諸島では 26 日は、土砂災害に厳重に警戒。九州南部では 27 日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風に注意。九州南部では、これまでの雨で地盤の緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の危険度が高くなるおそれがある。
② 27日朝に沿海州にある低気圧は、27日夜に前線を伴いながら日本海北部に進み、28日にかけて北日本を前線が通過する。低気圧や前線に向かって下層暖湿気が流入するため、大気の状態が不安定となり、雷を伴った強い雨の降る所がある。北日本では27~28日は、落雷や突風、降ひょうに注意。
③ 27 日夜に華中~東シナ海~西日本にのびる前線が形成されて、28 日にかけて西~東日本を通過する。前線に向かって下層暖湿気が流入するため、大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨の降る所がある。西~東日本では 27~28 日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や突風、降ひょうに注意。
④ 26日は日本の東の高気圧と27~28日にかけて北日本から日本の東に移動する高気圧と2項①~③の低気圧や前線との間で気圧の傾きが大きくなる。高気圧の周辺で吹送距離・吹続時間の長い東よりの強い風が吹いて、うねりを伴った波が高くなる所がある。南西諸島及び西~東日本太平洋側では 28日にかけて、北日本では28日は、強風やうねりを伴った高波に注意。
⑤ 台風第 20 号は南シナ海を西進し、南西諸島付近への影響は小さくなるが、日本の南にある台風第21号の影響を次第に受け始めるため、南西諸島では28日にかけて、うねりを伴った高波に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場は GSM を基本、量予想や降水分布は MSM や LFM も参考。2項③の前線の降水量予想については、モデル間の不確実性が大きく、MEPSでは、多雨と少雨の2つのシナリオ(2クラスター)に分かれているため留意(メインシナリオは2項③に記述、注意報級) 。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(18時からの24時間):伊豆諸島100mm。
② 波浪(明日まで):伊豆諸島・東海・近畿・四国・沖縄3m。
③ 高潮(明日まで):東日本で注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
コメント