おはようございます🌧️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📙
短期予報解説資料 2024年10月28日03時40分発表
主要じょう乱解説図
1.実況上の着目点
① 沿海州から日本海には 500hPa 5400~5580mのトラフがあって、対応する低気圧が前線を伴って北海道付近を東北東進。
② 黄海付近には500hPa 5700~5760mの短波のトラフがあって、対応する前線が東シナ海~西日本~関東の南海上にのびている。前線に向かって下層暖湿気が流入するため、大気の状態が局地的に非常に不安定となっており、日本海中部では 50mm/1h 程度、伊豆諸島付近では20mm/1h程度の雨量を解析。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の低気圧は、 北海道付近で次第に不明瞭となるが、 28日朝に前線上に新たに低気圧が発生し、発達しながら千島近海を北東に進む。低気圧や前線に向かって下層暖湿気が流入するため、北日本では大気の状態が不安定となり、雷を伴った強い雨の降る所がある。北日本では 28 日は、落雷や突風、降ひょう、急な強い雨に注意。
② 1項②のトラフの東進に伴って、1項②の前線が東進。28日朝までに前線上に低気圧が発生し、関東の東に進む。その後、28日夜にかけて発達しながら日本の東を北東に進む。前線に向かって850hPa θe 330K 以上の下層暖湿気が流入するため、局地的に大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った激しい雨の降る所がある。西~東日本では28日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や突風、降ひょうに注意。伊豆諸島では竜巻などの激しい突風に注意。
③ 29日は、2項②の低気圧から前線が南西諸島付近までのびる。30日朝には前線上の関東の南東海上に低気圧が発生し、30 日夜にかけて日本の東を東進。低気圧や前線に向かって下層暖湿気が流入するため、東日本では大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨の降る所がある。東日本では 29~30日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や突風、降ひょうに注意。
④ 29日にかけて、2項①や②の低気圧や前線が日本付近を通過した後、高気圧が日本海から日本の東に移動する。28日はこれらの低気圧や前線と高気圧との間で、29~30日は、高気圧の南縁及び2項③の低気圧や前線近傍では、気圧の傾きが大きくなるため、やや強い風や強い風が吹いて、波が高くなる所がある。北日本では 29 日にかけて、西~東日本太平洋側を中心に 30 日にかけて、強風やうねりを伴った高波に注意。
⑤ 台風第21号は、30日にかけてフィリピンの東を西~北西進。南西諸島では台風の影響で波がうねりを伴って高くなり、 30日は大しけとなる所がある。 南西諸島では29日にかけて、 強風やうねりを伴った高波に注意し、30日はうねりを伴った高波に警戒。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4. 防災関連事項 [量的予報等]
①雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。
②波浪(明日まで):沖縄4、関東・伊豆諸島・東海・近畿・中国・四国・九州北部3m。
③高潮(明日まで):北陸地方では注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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