短期予報解説資料を読もう!24年11月1日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📕

目次

短期予報解説資料 2024年11月1日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料の抜粋

1.実況上の着目点


① 台風第 21 号が、台湾海峡にあって北西進。先島諸島付近では、台風周辺の下層暖湿気の影響で大気の状態が不安定となっており、約 30mm/hの激しい雨を解析し、雷やメソサイクロンを検知。 また、 南西諸島では、風が非常に強く、うねりを伴って大しけとなっている所がある。

出典:気象庁


② 前線が東シナ海~奄美大島付近を通って日本の南にのびる。前線に向かって下層暖湿気(21 時名瀬の高層観測では850hPaθe 344Kを観測)が流入し、奄美地方周辺では降水は10mm/h 程度の解析だが、雷の検知がある。また西日本では、前線と本州付近の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなっており、やや強い風が吹き、台風からのうねりも加わり、波が高い所がある。

FXJP854(編集あり)

③ アムール川中流には 500hPa 5460m付近のトラフがあって東進。トラフ前面にあたる中国東北区に低気圧があって南東進している。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点


① 台風第21号は、1日は華中の沿岸付近を北北東へ進む。沖縄地方では、1 日は台風の影響が残り、風が非常に強く、大しけやしけの所がある。また、台風周辺の下層暖湿気の影響で大気の不安定な状態が続くため、雷を伴った激しい雨の降る所がある。

出典:気象庁

沖縄地方では 1日は高波に警戒し、強風、落雷や竜巻などの激しい突風に注意。台風は1日夜に華中沿岸付近で温帯低気圧に変わる。

出典:気象庁


② 1項②の前線は2日にかけて北上。 2日朝には東シナ海~台風から変わる低気圧~東日本にのびる。台風から変わる低気圧は、前線上を東北東し、2日夜までに九州の西で不明瞭となるが、前線上の西日本には新たに低気圧が発生し、2 日夜には東日本に進む。低気圧や前線に向かって台風起源の 850hPa θe345K以上の高暖湿気が流入するため、西~東日本では大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴って非常に激しい雨が降り大雨となる所がある。西日本では 1~2 日は、東日本では 2 日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意。また、低気圧や前線周辺では気圧の傾きが大きくなるため、 風が強く吹き、 波が高くなり、 しける所がある。南西諸島~西日本では2日にかけて、東日本では2日は、強風やうねりを伴った高波に注意。

出典:気象庁

③ 1項③の低気圧は、中国東北区~沿海州を東南東進し、1日夜~2日朝にかけて北海道付近を通過。低気圧周辺では大気の状態が不安定なため、北海道では1日は、落雷や突風、降ひょうに注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4. 防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(6時からの24時間):九州北部200、四国150、九州南部・中国100mm。

② 波浪(明日まで): 沖縄7、奄美・九州南部・九州北部5、四国・近畿・東海・伊豆諸島4、関東・中国・北陸3m。

③ 高潮(明日まで):大潮の期間。西~東日本では注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

「大雨と雷及び突風に関する情報」を5時頃に発表予定。

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