おはようございます🌧️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📕
短期予報解説資料 2024年11月2日03時40分発表
主要じょう乱解説図
1.実況上の着目点
① 東シナ海の台風第21号は、21時で温帯低気圧化。低気圧から温暖前線が九州付近を通り、日本の南にのびている。低気圧や温暖前線に向かって日本の東の高気圧の縁辺を回る下層暖湿気が流入し、大気の状態が非常に不安定となっている。九州北部地方では、雷を伴った猛烈な雨を解析。福岡県、佐賀県、長崎県では、土砂災害警戒情報を発表。また、強い風が吹いて、うねりを伴ったしけとなっている所がある。
② 沿海州には 500hPa 5400~5520m のトラフがあって東進。対応する低気圧が北海道付近を東進し、大気の状態が不安定となっている。北海道付近では、雷を伴った激しい雨を解析。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の温帯低気圧は、2日夜にかけて九州南部付近を通過し、日向灘でキンクに変わる。この温帯低気圧からのびる寒冷前線が南西諸島を通過する。また、2日夜にかけて、1項①の温暖前線上の西日本に別の低気圧が発生し、 関東地方付近まで進む。 3日は低気圧が発達しながら日本の東を東北東進。低気圧や前線に向かって1項①の高気圧の縁辺を回る850hPaθe 345K以上の下層暖湿気が流入し、西~東日本では大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った非常に激しい雨が降り大雨となる所がある。九州北部地方では2日は、土砂災害に厳重に警戒し、西日本では2日は、東日本では3日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意。南西諸島では2日は、落雷や突風、急な強い雨に注意。
② 2項①の低気圧周辺や前線近傍では気圧の傾きが大きくなり、4 日にかけて強い風が吹いて、波が高くしけとなる所がある。九州北部地方の沿岸付近では 2 日は、非常に強い風が吹いて、波が高く大しけとなる所がある。九州北部地方では 2 日は、暴風やうねりを伴った高波に警戒。南西諸島~西日本では3日にかけて、東日本では4日にかけて、強風やうねりを伴った高波に注意。
③ 沿海州付近の低気圧は、4日にかけて前線を伴いながら北日本を通過する。低気圧の通過に伴って大気の状態が不安定となる。また、低気圧周辺や前線近傍では気圧の傾きが大きくなり、4日は強い風が吹いて、波が高くなる所がある。北日本では 4 日は、落雷や突風、降ひょう、急な強い雨、強風やうねりを伴った高波に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4. 防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06時からの24時間):四国200、 東海180、 関東甲信・北陸・近畿・中国・九州北部120、伊豆諸島 100mm。
② 波浪(明日まで):九州北部 6、九州南部・奄美 5、関東・伊豆諸島・東海・近畿・四国・沖縄 4、東北・中国 3m。
③ 高潮(明日まで):大潮の期間。西~東日本では注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
「大雨と雷及び突風に関する全般気象情報」を5時頃に発表予定。
ロープクラウド
沖縄の東側に九州から台湾へ弓状に伸びる雲の線が見えます。これはロープクラウドと呼ばれる現象です。ロープクラウドは風が長い距離にわたって収束する場所で見られます。10~30km程度の幅があり、通常、日本付近では、おもに海上で発生し、前線に対応することが多いです。今回は九州から伸びる寒冷前線に対応しているようですね。
関東地方の寒気で温暖前線が曲げられる
関東地方の南にある温暖前線が曲がっているのは関東地方にある寒気のせい。温暖前線の暖気と寒気がせめぎ合っています。
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