おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📗
短期予報解説資料 2024年11月22日03時40分発表
主要じょう乱解説図
1.実況上の着目点
① 日本海に低気圧があって東進。 低気圧に向かって下層暖湿気が流入し、上空寒気の影響も加わって大気の状態が非常に不安定となっている。東北地方~東日本の日本海側では、1時間10mm程度の雨量を解析。雷を検知し、佐渡島付近の海上ではメソサイクロンを検出。
② 中国大陸から東シナ海に張り出す高気圧縁辺では気圧の傾きがやや大きくなっており、縁辺を回る北~北東風の影響で、南西諸島では強い風が吹いて、うねりを伴った波が高くしけとなっている所がある。
③ 中国東北区~朝鮮半島付近には500hPaで-30℃以下の寒気を伴った5340~5460mのトラフがあって東南東進(衛星水蒸気画像で暗域が明瞭) 。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項③のトラフは、ゆっくり東南東進し、22~23日にかけて北日本を通過。トラフに対応する低気圧は日本海を発達しながら東進し、22日に津軽海峡付近を通過後、23日朝には不明瞭となるが、トラフ前面の千島近海で、 22日夜に新たに低気圧が発生し北上する。 この低気圧は、 日本の東の前線を伴った低気圧と24日朝に一体化して発達する。また、22日朝までに日本海で北風と北西風のシアーラインが形成され、22 日夜にかけて東北地方~西日本を南下し、その後不明瞭となる。このシアーラインとは別に22日夜に日本海北部で、北東風と北西風のシアーラインが形成され、23日朝にかけて東北地方~北陸地方付近を南下し、その後不明瞭となる。これらの低気圧やシアーラインの近傍では上空寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定となる所がある。東日本では 22 日は、北日本では 23 日にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意。北陸地方では23日にかけて、土砂災害に注意・警戒。
② 北日本では、24日にかけて流入する500hPaで-30℃以下の上層寒気に加えて、23~24日は850hPaで-9℃以下の下層寒気も流入する。東日本日本海側の山地や北日本では平地でも積雪する所がある。北日本では24日にかけて、大雪や路面の凍結による交通障害に注意。
③ 2 項①の低気圧やシアーラインと中国大陸から張り出す高気圧との間で気圧の傾きが大きくなるため、 全国的に強い風が吹いて、 うねりを伴った波が高くしけとなる所がある。 全国的に24日にかけて、強風やうねりを伴った高波に注意。北日本では24日にかけて、風雪に注意し、高波に注意・警戒。
3. 数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本とするが、 2項①のそれぞれの低気圧予想についてモデル間でばらつきがあるため留意。量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06 時からの24 時間):多い所(100mm 以上)はない。
② 波浪(明日まで):北海道5、東北・北陸・沖縄4、伊豆諸島・近畿・中国・九州北部3m。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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