短期予報解説資料を読もう!24年11月7日

おはようございます☀️11月7日は立冬です⛄️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📕

目次

短期予報解説資料 2024年11月7日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料抜粋

1.実況上の着目点


① 日本海北部~北日本には500hPa -30℃以下の強い寒気を持つ 5280~5460m のトラフがあって、 北日本を通過中。 対応する低気圧は、 オホーツク海を東進。 北日本では大気の状態が非常に不安定となっており、1時間10mm程度の雨量を解析。雷を多数検知し、 釧路沖でメソサイクロンを検出。

出典:気象庁
出典:気象庁(編集あり)


② 500hPa 5640~5700mの短波のトラフが西~東日本付近を通過中。 局地的に大気の状態が不安定となっており、 西~東日本日本海側では、1時間10~20mm程度、伊豆諸島付近では、1時間30mm以上の激しい雨を解析。


③ 大陸から張り出す高気圧とフィリピンの東をゆっくり西北西進する非常に強い台風第 22 号の影響で、南西諸島では気圧の傾きが大きく、強い風が吹いて、うねりを伴った波が高く、先島諸島ではしけの所がある。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点


① 1項①の低気圧はオホーツク海を東進し、低気圧の南側にのびるシアーラインが7日朝にかけて北日本を通過しながら不明瞭となる。また、500hPa 5400m付近の強風軸に対応して6日夜に北海道の南東海上に発生した低気圧が、発達しながら北東進。その後、日本付近は一時的に西高東低の気圧配置となり、北日本には500hPa -30℃以下、850hPa -6℃以下の強い寒気が流入する。北日本では7日は、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意。また、東日本日本海側~北日本では 7 日は、標高の高い所で雪が降り、北日本では平地でも積雪する所がある。積雪や路面凍結による交通障害に注意。

出典:気象庁(編集あり)


② 南西諸島付近では、日本海に中心を持つ高気圧の縁辺を回る下層暖湿気の影響で、大気の状態が不安定となるため、雷を伴った激しい雨が降り大雨となるおそれがある。南西諸島では8~9日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風に注意。

出典:気象庁


③ 7日は2項①の低気圧周辺で気圧の傾きが大きくなり、また9日にかけて大陸から日本海に移動した高気圧の縁辺及びこの高気圧と南シナ海を西進する台風の間で、気圧の傾きが大きくなるため、全国的にやや強い風や強い風が吹いて、波が高くしけとなる所がある。9日にかけて強風やうねりを伴った高波に注意。

出典:気象庁

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06 時からの24 時間):多い所(100mm以上)はない。

② 降雪量(06時からの24時間):北海道30、東北15cm。

③ 波浪(明日まで):沖縄5、北海道・東北・奄美4、その他広い範囲で3m。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

東京地方で木枯らし1号

11月7日10時54分に東京地方で北西の風 13.7m/sの最大風速を観測し、気象庁は「木枯らし1号」を発表しました。

木枯らし1号の条件(東京地方)

  • 条件1 期間は10月半ば〜11月末までの間
  • 条件2 西高東低の冬型の気圧配置で季節風が吹くこと
  • 条件3 東京における風向は西北西から北
  • 条件4 東京における最大風速が概ね風力5(風速8m/s)以上

木枯らし1号の天気図

出典:気象庁

日本の西に高気圧、東に低気圧がある典型的な「西高東低」の気圧配置ですね。日本は高気圧と低気圧にはさまれ、日本列島に南北に伸びる等圧線が数本並んでいます。風は等圧線と並行して吹くため北から南へ風が吹き、等圧線の間隔が狭いため強い風が吹いていることがわかります。お手本のような木枯らし1号が吹く天気図です。

出典:気象庁

過去に東京地方で木枯らし1号が吹いた日の天気図

直近、6回の東京地方の木枯らし1号が吹いた日の天気図は下の通りです。

24年11月7日 東京都近畿地方で木枯らし1号
23年11月13日 東京地方で木枯らし1号
20年11月4日東京地方で木枯らし1号
17年10月30日 東京地方で木枯らし1号
16年11月9日 東京地方で木枯らし1号
15年10月24日 東京地方で木枯らし1号

木枯らし1号は毎年必ず発表されるわけではないので、発表されていない年もあります。

例外もありますが、概ね大陸側に高気圧があり、日本の東に低気圧がある西高東低の気圧配置の時に吹いていることがわかります。また北寄りの風が条件になるため、等圧線が南北に伸びていることが多いです。

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