短期予報解説資料を読もう！24年11月9日

2024年11月9日2025年2月13日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📕

短期予報解説資料　2024年11月9日03時40分発表

241109 ダウンロード

主要じょう乱解説図

１．実況上の着目点

① 西～東日本は、日本海に中心を持つ高気圧に覆われているが、東シナ海と伊豆諸島付近は気圧の谷となっている。気圧の谷に向かう下層暖湿気の影響で、沖縄地方と奄美地方では顕著な大雨に関する情報、記録的短時間大雨情報を発表、奄美地方に02時40分に特別警報を発表。

② ①の高気圧南縁では吹送・吹続の長いやや強い東寄りの風が吹き、南西諸島～小笠原諸島では、うねりを伴い波が高くなっている所がある。

③ 500hPa 5400m 付近のトラフに対応し千島近海を南東進する低気圧近傍では気圧の傾きが大きくなり、北日本では強い風が吹き、波が高くなっている所がある。

２．主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の東シナ海の気圧の谷は9日は東シナ海を北上。10日は500hPa 5760～5820mのトラフに対応して九州の西海上に進んで夜までに低気圧が発生、11 日にかけて低気圧は日本の南に進む。気圧の谷や低気圧に向かう下層暖湿気の影響で、南西諸島では 9 日は、大気の状態が非常に不安定になり、雷を伴って猛烈な雨が降り大雨となる所がある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に最大級に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意。西日本でも10～11日は、落雷、突風に注意。

本州付近は高気圧に包まれて秋晴れになりそうな天気図ですね。

② 1項①の高気圧は、9日は三陸沖に、10日は日本のはるか東に移動する。伊豆諸島付近の気圧の谷は、10日にかけて伊豆諸島付近に停滞し、11日は、2項①のトラフに対応して朝までに低気圧が発生し日本の東に進む。気圧の谷や低気圧に向かう下層暖湿気の影響で、伊豆諸島では11日にかけて、大気の状態が不安定になる。落雷や突風、短時間強雨に注意。

③ 2 項②の高気圧南縁では、吹送・吹続の長いやや強い東よりの風が吹き、うねりを伴い波が高くなる所がある。西日本では9日は、南西諸島では10日にかけて、東日本の太平洋側では10～11 日は、高波に注意。

④ 9日は、1項③の低気圧が発達しながら日本のはるか東に進む。低気圧や前線の近傍では、気圧の傾きが大きくなり、強い風が吹き、波が高くしける所がある。北日本では9日は、強風や高波に注意。

⑤ 11日は、500hPa5100m 以下の寒冷渦に対応する低気圧が、サハリン付近からオホーツク海に進み、低気圧からのびる前線が北日本を通過する。北日本では10～11日は、低気圧や前線に向かう下層暖湿気の影響で、大気の状態が不安定となる。また、気圧の傾きが大きくなって、強い風が吹き、波が高くなる所がある。落雷、突風、降ひょう、強風や高波に注意。