おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2024年12月16日03時40分発表
主要じょう乱解説図
1.実況上の着目点
① オホーツク海の500hPa 5040m付近には切離低気圧があって停滞。日本海北部には切離低気圧を回る500hPa5100m付近の -42℃以下の寒気を伴ったトラフがあって東進。対応して、千島近海に発達中の低気圧があって北東進。
🐱:地図の右上、カムチャッカ半島の東にある円形の強い低気圧は-30℃より高い気温で寒冷渦ではないようですね🌀
🐱:上のAUXN50は北極を中心に500hPa面の高さと気温を表示した天気図です。北半球全体で見ても-42℃以下の寒気は珍しいんですね。その珍しい-42℃の寒波が北海道の北側を引っ掛けているようですね。
本州付近は低気圧後面の下層寒気移流が強まっており、北日本~西日本の日本海側を中心に雨や雪が降り、時折、発雷を検知 (15日21時の札幌の高層観測では850hPa-14.1℃を観測) 。また日本海西部~中部では、北西風と西風による地上のシアーラインが形成、北陸地方を指向。
② 下層寒気移流の強まりに伴って、本州付近では風が強く吹いて波が高く、北日本や東日本の日本海側ではしけている所がある。また、華中の高気圧の張り出しに伴って、東シナ海では吹送距離の長い北~北東風が吹き、南西諸島では先島諸島を中心にうねりを伴って波が高くなっている所がある。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の切離低気圧は次第に不明瞭となり、17日にかけてカムチャツカ東~アリューシャン近海に主体を移すが、本州付近は17日にかけて切離低気圧を回る寒気を伴ったトラフが次々と通過し、北日本は850hPa-12℃以下、東日本は850hPa-6℃以下の寒気に覆われた状態が続く。
1項①のシアーラインは、若干の南北変動をするが17日にかけて日本海に停滞して北陸地方を指向。北日本や東日本の日本海側を中心に17日にかけて、日本海から寒気による対流雲が流れ込んで雪が降り、山地を中心に大雪となる所がある。大雪に注意・警戒し、着雪やなだれに注意。シアーラインが指向する北陸地方は 17日にかけて、下層気温が比較的高い沿岸部など平地では雨が断続的に降り続くため、土砂災害の危険度が高まりやすい状況が続く。土砂災害に警戒。上空寒気やトラフ、シアーラインの影響で、北日本は 16 日、東日本や西日本は 17 日にかけて大気の状態が不安定となる所がある。落雷や突風、降ひょうに注意し、東北地方では16日は竜巻などの激しい突風にも注意。
② 本州付近は17 日にかけて、下層寒気移流の影響や 1 項①のシアーライン周辺で気圧の傾きが大きい状態が続く。北日本~西日本は、17 日にかけて強風や高波に注意し、北日本や東日本では風雪にも注意。16日は、東シナ海では1項②の高気圧に伴って吹送距離の長い北~北東風が吹き、南西諸島では先島諸島を中心にうねりを伴って波が高くなる所がある。高波に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。
② 降雪量(06時からの24時間):北海道・東北・東海40、北陸・近畿20cm。
③ 波浪(明日まで):東北5、北海道・北陸4、その他広い範囲で3m。
④ 高潮(明日まで):大潮の時期。北~東日本で注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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