短期予報解説資料を読もう!24年12月27日

おはようございます💈

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2024年12月27日03時40分発表

1.実況上の着目点


① サハリン付近の500hPa 5100m以下には -36℃以下の寒気を伴った寒冷渦があって東進。寒冷渦直下のオホーツク海には低気圧があって前線が日本の東にのびる。北~東日本の日本海側では、 寒気の影響により、3時間 5~10cm 程度の降雪が観測されている。

出典:気象庁(編集あり)
出典:気象庁


② 日本海では寒気移流が強まっており、 朝鮮半島からの西風と沿海州からの北西風が収束して日本海寒帯気団集束帯(JPCZ)が形成され、北陸地方を指向している。北陸地方の沿岸部では、1時間10mm程度の雨量を解析し、雷を多数検知。

予想天気図降水量 3時間, 2024/12/26 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com
出典:気象庁

🐱:JPCZは朝鮮半島の付け根にある白頭山(2744m)に大陸からの北西風がぶつかり、二手に分かれて吹いた風が山をまわった後、日本海上で合流・収束してできる収束帯です。一本の綱のようになって雲が列になって一箇所に流れてくるため、そこは大雨や大雪に見舞われることになり災害の危険が高まります。


③ モンゴルの500hPa 5400m付近には、 寒冷渦を回る-36℃以下の寒気を伴ったトラフがあって南東進。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の寒冷渦は、27日はオホーツク海をゆっくりと東進し、29日にかけてカムチャツカの東に進む。

1項①の低気圧は、27日夜にかけてオホーツク海を南東進して不明瞭化。代わって27日朝までに閉塞点上に発生した低気圧が、28 日にかけて発達しながら千島の東に進む。

また、日本の東の前線を伴った低気圧が発達しながら北東に進み、29日にかけてカムチャツカの東に進む。このため29日にかけて日本付近は強い冬型の気圧配置となり、 寒気移流が強まって28日は、 500hPa -30℃以下、 850hPa -9℃以下の寒気が西日本まで南下し、大雪となる所がある。

出典:気象庁(編集あり)

また、JPCZ が停滞して北陸地方を指向する状況が続く。JPCZ周辺の対流雲が断続的に流れ込み、27日は沿岸部は雨主体で、気温が低い山地や内陸では雪主体となるが、28日にかけて次第に沿岸部でも雪主体の降水に変わる。西日本では28日にかけて、北~東日本は29日にかけて、大雪による交通障害に注意・警戒し、東日本の日本海側を中心に29日にかけて、落雷や突風、降ひょう、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。また、全国的に29日にかけて、気圧の傾きが大きくなるため、強い風が吹いて、波が高くなりしけとなる所がある。北日本では27日は、暴風や暴風雪に警戒し、全国的に29日にかけて、強風や風雪、高波に注意。

予想天気図気象レーダー, 2024/12/27 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com
出典:気象庁
予想天気図降水量 3時間, 2024/12/28 09:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com

🐱:ventuskyの白い小さな点々は降雪がある場所です。28日なると北陸地方の降雪の場所が広くなっています。


② 1項③のトラフは、28日朝にかけて西日本に進む。西日本では、上空寒気やトラフ前面の上昇流の影響により、27日夜~28日朝にかけて局地的に対流雲が強化される可能性がある。地上気温が低くなる夜間~早朝では山地や内陸を中心に雪が降りやすく、積雪となる所がある。西日本は27日夜~28日にかけて降雪の強まりに留意。西日本では28日は、落雷や突風、降ひょうに注意。

出典:気象庁(編集あり)

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06 時からの24 時間):多い所(100mm 以上)はない。

② 降雪量(06時からの24時間):北陸70、東北60、関東甲信50、東海・近畿40、北海道・中国30㎝。

③ 波浪(明日まで):北海道・東北5、伊豆諸島・北陸・近畿・中国・沖縄4、その他広い範囲で3m。

④ 高潮(明日まで):北海道地方では、注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

「大雪に関する全般気象情報」を5時頃に発表予定。

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