おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2024年12月6日03時40分発表
主要じょう乱解説図
1.実況上の着目点
① 500hPa -42℃以下の寒気を伴った寒冷渦が沿海州付近にあって、ゆっくり東北東進。オホーツク海には、この寒冷渦に対応する低気圧があって北北東進。
② 日本海西部~中部には地上のシアーラインがのびている。シアーラインの近傍では、大気の状態が非常に不安定となっていて、1時間10~20mmの雨量を解析、雷を多数検知している。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 北陸地方と東北地方日本海側の平地では、 6日は1項②のシアーライン近傍で断続的に雨となる。これまでの雨で地盤の緩んでいる所があり、少ない雨量でも土砂災害の発生するおそれがある。6日は、北陸地方では土砂災害に警戒し、東北地方日本海側では土砂災害に注意。
② 1項①の寒冷渦は、ゆっくり東進して6日夜にオホーツク海、8日にかけて千島近海に進む。6日は寒冷渦周辺の 5160~5280m のトラフが日本海~日本の東へ進み、対応する低気圧が 6 日朝に東北地方付近に発生する。この低気圧は6日夜には前線を伴いながら日本の東に進み、8日夜にはオホーツク海に進む。また、7~8日は大陸の高気圧が東シナ海に張り出し、日本付近は8日にかけて西高東低の冬型の気圧配置が強まる。7~8 日は東日本に 500hPa -30℃以下、850hPa -6℃以下の寒気が流入し、北日本では8日にかけて、東日本日本海側では7~8日は、大雪や積雪による交通障害、風雪、着雪、なだれに注意。
③ 2 項①のシアーラインは、8 日にかけて日本海をゆっくり南下する。シアーラインと 2 項②の低気圧周辺では、大気の状態が非常に不安定となる。北日本~東日本日本海側では 7 日にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意。
④ 2 項②の冬型の気圧配置により、全国的に気圧の傾きが大きくなり、強い風や局地的には非常に強い風が吹いて、波が高くしけとなる所がある。6日は、東北地方では暴風に警戒、北陸地方では高波に警戒。全国的に8日にかけて、強風や高波に注意。
⑤ 先島諸島周辺は、気圧の谷となっており、6日は850hPa 相当温位327K以上の暖湿気が流入し、大気の状態が非常に不安定となる見込み。6日は落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06 時からの24 時間):多い所(100mm 以上)はない。
② 降雪量(06時からの24時間):東北50、北海道40cm。
③ 波浪(明日まで):北海道・東北・北陸5、近畿・中国4、関東・伊豆諸島・沖縄3m。
④ 高潮(明日まで):大潮の時期。北~西日本では注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
発表予定はない。
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