おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2024年12月8日03時40分発表
主要じょう乱解説図
1.実況上の着目点
① 500hPa 5040m以下の寒冷渦があり、 対応して前線を伴う低気圧が千島近海を北上し、オホーツク海の低気圧が南東進。
② 日本付近は、①の二つの低気圧と大陸の高気圧との間で西高東低の冬型の気圧配置となって、 寒気移流が強まっている。北日本では、3時間に5~10cm の降雪を観測。全国的に西~北よりの風が強く吹き波が高くなっており、 うねりを伴い、 しけとなっている所がある。
③ 日本海西部~北陸付近にシアーラインがのびている。シアーライン近傍では、活発に発雷しやや強い雨を解析。北陸地方の平地では、これまでの雨の影響で土砂災害の危険度が高い状態が続いており、大雨警報を発表中。
④ 南西諸島は気圧の谷となっており、沖縄の南では強い雨を解析。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の寒冷渦は、9 日にかけて千島近海をゆっくり東に進み、対応する低気圧は千島近海でほとんど停滞。この低気圧と大陸の高気圧との間で気圧の傾きが大きい状態が続き、1項②の冬型の気圧配置が続く。全国的に9日にかけて強い風が吹き、波が高くしける所がある。強風や風雪、うねりを伴った高波に注意。また、寒気移流も続き、8日は850hPaで-6℃以下の寒気が西~東日本の太平洋側まで南下する。
また、2項①の寒冷渦を回る500hPa 5220m付近のトラフが北日本を、500hPa 5400m付近のトラフが西~東日本を通過する。これらのトラフと寒気移流の影響で、北~西日本では大気の状態が不安定となり、 局地的には非常に不安定となる。 このため、 北日本と東日本の山沿いでは降雪が強まって大雪となる所があり、西日本の山地でも積雪となる所がある。8日は北日本と東日本の山沿いでは大雪に注意・警戒。ふぶきによる交通障害、着雪、なだれに注意。西日本の山地では積雪による交通障害に注意。また、北~西日本では、落雷や突風、降ひょう、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。
② 1 項③のシアーラインは、8 日朝にかけて北陸地方を指向しながら南下し、次第に不明瞭になる見込みだが、北陸地方では引き続き8日は降水量が多くなる。8日は平地では雨となり土砂災害の危険度が高い状態が続くため、土砂災害に警戒。山沿いでは雪となるため、大雪に注意・警戒。
典型的な冬型の西高東低の気圧配置になりました。日本列島は南北に伸びる等圧線に覆われて強い北風が吹いているようですね。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06 時からの24 時間):多い所(100mm 以上)はない。
② 降雪量(06時からの24時間):北陸60、北海道・東北・関東甲信・中国30、東海・近畿25㎝。
③ 波浪(明日まで):北海道・東北・沖縄 4、関東・伊豆諸島・北陸・東海・近畿・中国・九州北部・九州南部・奄美3m。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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