短期予報解説資料を読もう!24年12月9日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2024年12月9日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料抜粋

1.実況上の着目点


① 千島近海の 500hPa 5040m 以下の寒冷渦に対応して、カムチャツカ半島付近に低気圧が停滞。 また、 500hPa 5280m付近のトラフに対応して、 日本のはるか東を前線を伴う低気圧が東北東進。

出典:気象庁


② ①の低気圧と大陸の高気圧との間で、日本付近は冬型の気圧配置となり、850hPa で-6℃の寒気が東日本の太平洋側に南下。北~東日本の山地では、 3時間で5~10cmの降雪を観測。北陸地方の平地では雨や雪が降り、これまでの雨の影響で、土砂災害の危険度が高い状態が続いて大雨警報を発表している所がある。また、全国的に西~北寄りの風がやや強く吹き、うねりを伴い波が高くなり、しけている所がある。

出典:気象庁
出典:気象庁

大陸から吹く北西からの冷たい風が相対的に暖かい日本海へ吹きつけて雲ができています。大陸の海岸線から雲ができている場所までの距離を離岸距離と言いますが、北緯40度以北の離岸距離はちょっと離れ気味に見えます。離岸距離が長いということは、寒気の強さがまだそこまで強くないのか、日本海が冷たいのか。まだ冬は本気を出していないようです。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 10日にかけて、1項①の寒冷渦と対応する低気圧は、カムチャツカの東に進み、大陸や華中から東シナ海に移動する高気圧が日本付近に張り出すが、 北日本中心の冬型の気圧配置が続く。 北日本では、強い風が吹き、波が高くなりしける所があり、東~西日本でもうねりを伴い波が高くなる所がある。強風やうねりを伴う高波に注意。

出典:気象庁(編集あり)

1週間近く、北海道の北側にあった寒冷渦が徐々に東に抜けていっています。

出典:気象庁


② 850hPaで-6℃以下の寒気は、9日は東北南部に北上、10日は東北北部に停滞する。寒気移流の影響で、10 日にかけて、北日本~東日本日本海側の山沿いでは降雪が、北陸地方の平地では雨や雪が断続的に続く。積雪による交通障害、風雪、着雪、なだれに注意。

出典:気象庁(編集あり)

また、500hPa 5460m 付近のトラフに対応し、9 日夜までに日本海で発生する低気圧が、10 日は北陸地方に進む。低気圧に向かう湿った空気や上空の寒気の影響で、大気の状態が不安定となる所がある。落雷や突風、降ひょう、急な強い雨に注意。また、北陸地方の平地では、土砂災害の危険度が高い状態が続くため土砂災害に注意・警戒。


③ 11日は、2項①の低気圧がアリューシャン近海に、500hPa 5160m付近のトラフに対応して低気圧が千島近海に進む。これらの低気圧と大陸や日本の南に移動する高気圧との間で、日本付近は冬型の気圧配置となり、シアーラインが東~西日本の日本海側を南下。シアーラインの近傍では大気の状態が不安定となる所がある。また、850hPa で-6℃以下の寒気は、北陸地方まで南下し、北日本と東日本の日本海側の山地では降雪が強まる所がある。落雷や突風、降ひょう、急な強い雨、大雪による交通障害や着雪、風雪、なだれ、強風や高波に注意。北陸地方の平地では引き続き土砂災害に注意・警戒。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06 時からの24 時間):多い所(100mm 以上)はない。

② 降雪量(06 時からの 24 時間):多い所(注意報級以上)はない。

③ 波浪(明日まで):北海道・沖縄 4、東北・伊豆諸島・北陸・近畿・中国・奄美3m。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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