短期予報解説資料を読もう!24年9月17日

おはようございます☁️

今日も気象庁発表の短期予報解説資料を読んでいきましょう!

目次

短期予報解説資料 2024年9月17日03時40分発表

短期予報解説資料2024年9月17日03時40分発表(抜粋)

1.実況上の着目点

ASAS天気図(編集あり)


① アリューシャンの南に低気圧があって、この低気圧から前線が日本の東にのびている。本州付近には下層暖湿気が流入し、東日本では、1時間10~20mmの雨量を解析。

やや強い雨・・・1時間雨量が10mm以上20mm未満


② 台風第13号が華中にあって、西進。①の高気圧と台風第13号との間で気圧の傾きが大きくなっており、南西諸島ではやや強い風が吹き、南西諸島~西日本では、うねりを伴い波が高くなっている所がある。

やや強い風・・・風速が20kt以上30kt未満の風。


③ マリアナ諸島付近には、大型の台風第14号があって西進。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点


① 1項①の前線は、17日は日本の東に停滞し、18日以降は日本の東~日本海西部へのび出す。西日本から東日本では、19日にかけて強い日射や、前線に向かって流れ込む下層暖湿気の影響により、大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある。西~東日本では19日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風、降ひょうに注意。

激しい雨・・・1時間雨量が30mm以上50mm未満
非常に激しい雨・・・1時間雨量が50mm以上80mm未満

② 1項②の台風(中国にある台風13号)は、17日朝には熱帯低気圧に変わる見込み。南西諸島~九州付近では熱帯低気圧に向かって流れ込む下層暖湿気の影響により、17日は大気の状態が不安定となる。南西諸島~九州付近では17日は、落雷や突風に注意。また、南西諸島~西日本では17日は、うねりを伴った高波に注意。

③ 1項③の台風第14号は、日本の南を北西進し、18日午後には南西諸島に接近する。その後、19日には東シナ海上で熱帯低気圧に変わる見込み。

南西諸島や九州南部地方では、台風本体や台風周辺から流れ込む下層暖湿気の影響により、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある。南西諸島や九州南部地方では18~19日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風、局地的には竜巻などの激しい突風に注意。

非常に激しい雨・・・1時間雨量が50mm以上80mm未満

また、南西諸島では、18日は台風の接近に伴って非常に強い風が吹いて、波が高くなり、大しけとなる所がある。うねりを伴った高波に警戒し、強風に注意。西日本太平洋側では19日にかけて、強風やうねりを伴った高波に注意。

非常に強い風・・・風速が20m/s以上30m/s未満の風。

大しけ・・・波高が6mをこえ9mまで


④ 西日本から東日本は、18日にかけて、500hPa 5940mの上空の高気圧に覆われて、晴れて気温が上昇し、猛暑日となる所がある。熱中症に注意(熱中症警戒アラート参照)。

500hPa高層天気図

500hPaで5880m以上のところは太平洋高気圧の勢力範囲と一般的に言われます。上の天気図にはさらに1ランク上の5940mの高気圧が存在しています。

台風をも弾き返す高気圧に東北地方以南は包まれて、天気のいいところがありそうですね。高気圧=天気がいいというイメージがありますが、夏によくある太平洋高気圧後面の暖湿流の流入で雨が降るところもあるかもしれません。今後の情報に注目ですね。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項[量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。

② 波浪(明日まで):奄美・沖縄 6、九州南部 5、小笠原 4m。

③ 高潮(明日まで):大潮の時期。南西諸島~東日本では注意報基準を超過する所があり、九州地方では警報基準に近づく所がある。

5.全般気象情報発表の有無

「台風第14号に関する情報(総合情報)」を05時頃に発表予定。

おまけ

FXJP854 500hPaの相当温位

9月17日9時から18日21時までのFXJP854天気図

赤色のところは台風や台風から熱帯低気圧に変わっ部分に対応していますね。

等相当温位線の集中帯が東北地方あたりと東海沖に計2つあるように見えます。

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