おはようございます☁️
今日も気象庁発表の短期予報解説資料を読んでいきましょう!
短期予報解説資料 2024年9月19日03時40分発表
主要じょう乱解説図
1.実況上の着目点
①台風第14号は、沖縄本島地方に接近後、東シナ海を西北西進。台風周辺では、雷を伴って猛烈な雨を解析している。また、強い風が吹き、大しけとなっている所がある。
②アリューシャンの南に低気圧があって、そこから東北地方を通り日本海に前線がのびている。前線に向かって、太平洋高気圧の縁辺をまわる下層暖湿気が流入、日本海では雷を伴い猛烈な雨を解析している。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の台風第14号は、19日は東シナ海から華中へ進み、20日までに熱帯低気圧に変わる見込み。南西諸島では19日は、強い風が吹き、大しけとなる所がある。うねりを伴う高波に警戒し、強風に注意。また、南西諸島~西日本では20日にかけて、台風本体や台風周辺の下層暖湿気の影響で、雷を伴った激しい雨が降り大雨となる所がある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷、突風、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。
上の映像は19日のお昼ごろの衛星画像です。東シナ海にあるのが台風14号の渦で、渦に吹き込む南東からの風で雲ができ、沖縄をはじめとする南西諸島を覆っています。太平洋には時計回りの高気圧の渦があり、この高気圧の西側の南風と台風14号の南風がもたらす暖湿気によって日本列島の太平洋側に雲ができています。
また日本を横に横断しているのは秋雨前線です。風が収束しているところにきれいに雲の帯ができているのがわかりますね。
ventuskyの予想だと台風14号は上海に上陸したあと、東北東に進み再び日本の方へ戻ってくるような予想がされていますね(꒪⌑꒪.)!!!まだどうなるかわかりませんが、引き続き注視してみてみましょう。
② 1項②の前線は、19日は東北地方から東日本に南下し次第に西から不明瞭になる。また、これとは別の前線が、19日夜までに朝鮮半島付近で顕在化し、20日は、日本海から東北地方にのびる。これらの前線に向かって、1項①の台風第14号の周辺の下層暖湿気や、太平洋高気圧の縁辺をまわる下層暖湿気が流入して、大気の状態が非常に不安定となる見込み。このため、雷を伴って非常に激しい雨が降り大雨となる所がある。西日本~東北地方では、20日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意。
③ 20日は、500hPa 5640m付近のトラフが北海道付近を通過。対応する低気圧が沿海州から千島近海へ進む。これらの影響で、北海道地方では20日は大気の状態が不安定となる。落雷や突風、降ひょう、短時間強雨に注意。
トラフの位置が相変わらず自信がありません…orz
④西~東日本では、19日は、500hPa 5940mの上空の高気圧に覆われて、晴れて気温が上昇し、猛暑日となる所がある。熱中症に注意(熱中症警戒アラート参照)。
太平洋高気圧から伸びるこの5940mの高気圧エリアがなかなかしつこいですね。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項[量的予報等]
①雨量(06時からの24時間):九州南部・奄美120、北陸・沖縄100㎜。
②波浪(明日まで):奄美7、沖縄・九州南部6、九州北部・四国4、東海・近畿3m。
③高潮(明日まで):大潮の時期。東日本~南西諸島で注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
「台風第14号に関する情報(総合情報)」を5時頃に、「雷と突風及び降ひょうに関する全般情報」を6時頃に発表予定。
短期予報解説資料 2024年9月19日15時40分発表
主要じょう乱解説図
主要じょう乱解説図では、上海周辺にある台風14号は熱帯低気圧に変わり、48時間後にまた東の方へ進んでいくようです。また日本の方へ影響が出てきたら嫌ですね。ちなみに台風が熱帯低気圧になり、仮に勢力を再び強めて台風の要件である最大風速17.2m/s以上になった場合は、再び元々ついていた「台風14号」のナンバーが与えられます。
1.実況上の着目点
① 台風第14号は、東シナ海にあって北西進。台風周辺では、1時間におよそ20mmの雨量を解析、雷を検知。南西諸島では、台風第14号と日本の南にある太平洋高気圧との間で気圧の傾きが大きくなっており、やや強い風が吹いて、しけとなっている所がある。
② 前線が日本海から東日本を通って日本の東へのびている。この前線に向かって、①の高気圧の縁辺をまわる下層暖湿
気が流入、東日本では海上を中心に1時間30~60mmの雨量を解析、雷を多数検知。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の台風第14号は、19日は東シナ海から華中へ進み、20日に熱帯低気圧に変わる見込み。南西諸島~西日本では21日にかけて、台風本体や台風周辺の下層暖湿気の影響で、雷を伴った激しい雨が降り大雨となる所がある。
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に注意・警戒し、落雷、突風、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。また、南西諸島や西日本では19日は、台風第14号と1項①の高気圧との間で気圧の傾きが大きく、やや強い風が吹き、しけとなる所がある。強風やうねりを伴う高波に注意。
② 1項②の前線は、19日は東日本を南下し、次第に西から不明瞭になる。また、これとは別の前線が、19日夜までに朝鮮半島付近で顕在化し、20日は日本海から東北地方にのびだし、前線上に低気圧が発生。これらの前線に向かって、1項①の台風第14号の周辺の下層暖湿気や、太平洋高気圧の縁辺をまわる下層暖湿気が流入して、大気の状態が非常に不安定となる見込み。このため、雷を伴って非常に激しい雨が降り大雨となる所がある。西日本~東北地方では、21日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意。
③ 20日は、500hPa 5640m付近のトラフが北海道付近を通過。対応する低気圧が沿海州から千島近海へ進む。これらの影響で、北海道地方では20日は大気の状態が不安定となる。落雷や突風、降ひょう、短時間強雨に注意。
④ 西~東日本では、20日にかけて、500hPa 5940mの上空の高気圧に覆われて、晴れて気温が上昇し、猛暑日となる所がある。熱中症に注意(熱中症警戒アラート参照)。
20日もまだ太平洋高気圧の勢力はありそうです。でも少しずつですが太平洋の方へ引っ込んでいっているようですね。もうすぐ夏が終わってしまいそうです。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項[量的予報等]
① 雨量(18時からの24時間):北陸120、沖縄100㎜。
②波浪(明日まで):四国・九州北部・九州南部・奄美・沖縄4m。
③高潮(明日まで):大潮の時期。東日本~南西諸島で注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
「台風第14号に関する情報(総合情報)」(終了)と「大雨と雷及び突風に関する全般情報」を17時頃に発表予定。
相当温位を見てみる
FXJP854天気図で9月21日9時のの850hPaの相当温位を見てみたいと思います。最初に地上天気図で日本海にある低気圧と秋雨前線の位置を頭に入れておきましょう。
日本海にある青色の✖️印が地上天気図の位置になります。850hPaでは、その低気圧に向かって345K以上の高相当温位のエリアが40kt以上の風で食い込んでいっているように見えます。東北地方から朝鮮半島には等相当温位線集中帯が東西に伸びています。850hPaの前線は「等相当温位線集中帯の南縁」にあるはずなので、青い線で東西に引いたあたりが850hPaの前線と思われます。さらに地上前線は850hPa前線の少し南にあるはずです。そのことを念頭に地上天気図で地上前線を見てみると概ね850hPaと対応できていますね。
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