短期予報解説資料を読もう!24年9月20日

おはようございます🌤️

今日も気象庁発報の短期予報解説資料を読んでいきましょう📚

目次

短期予報解説資料 2024年9月20日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料2024年9月20日03時40分発表(編集あり)

⚪︎の低気圧と◻︎の高気圧がたくさんありますね。図の右下にある◻︎の太平洋高気圧は、12時間後、24時間後、36時間後と時間が経つにつれて東へ行ってしまい、夏の天気をもたらす太平洋高気圧が日本から撤収していることがわかります。いよいよ秋の到来を感じさせる天気図ですね🍂

中国に行った台風14号は温帯低気圧となり、進路を東へ変更し、日本海の方へ近づいてくるようです。今後の動向を注視しましょう。

1.実況上の着目点


① 台風第14号は、華中付近を北西進。台風に向かう下層暖湿気の影響で、南西諸島では、強い雨を解析。台風と太平洋高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、やや強い風が吹いて、しけている所がある。

予想天気図降水量 3時間, 2024/09/19 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com

強い雨・・・1時間雨量が20mm以上30mm未満。

強い風・・・風速が15m/s以上20m/s未満の風。

しける・・・波高が4mをこえ6mまで。


② 500hPa 5640m付近のトラフに対応する低気圧が日本海北部を東進、近傍で雷を検知。

③ 500hPa 5820m付近の強風軸に対応してボッ海から日本海にのびる前線に向かって①の台風周辺から下層暖湿気が流入、日本海では活発に発雷、激しい雨を解析。


2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点


① 1項③の台風第14号は、20日は華中をゆっくり北上、21日は黄海に進み、前線に取り込まれ温帯低気圧に変わる。また、20日夜までに沖縄の南で発生する熱帯低気圧が、21日は東シナ海に進む。台風や熱帯低気圧周辺の下層暖湿気の影響で、南西諸島では21日にかけて大気の状態が不安定となる。落雷、突風、短時間強雨に注意。また、太平洋高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、南西諸島と西日本の太平洋側では、強い風が吹いて、波が高くなり、しける所がある。強風や高波に注意。

出典:気象庁(編集あり)


② 1項②のトラフと対応する低気圧は、20日は北海道地方を通過し、千島近海へ進む。これらの影響で、北海道地方では20日は大気の状態が不安定となる。また、低気圧周辺では気圧の傾きが大きくなり、強い風が吹いて波が高くなる。落雷や突風、降ひょう、短時間強雨、強風や高波に注意。

出典:気象庁

北海道の北東にある低気圧の関係で等圧線が、たくさん引かれています。等圧線が密集していると短い距離で大きく気圧が変化していることを表します。等圧線が密集しているところでは等圧線に沿って強い風が吹いています。


③ 20日は、1項③の前線上に朝までに発生する低気圧が津軽海峡付近を通過して日本の東へ進み、前線は22日にかけて東北地方から東日本の日本海側に停滞する。前線や低気圧に向かって、2項①の台風や太平洋高気圧縁辺を回る下層暖湿気が流入し、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴い非常に激しい雨が降って大雨となる所がある。東北地方と東日本では22日にかけて、西日本では21~22日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意。

非常に激しい雨・・・1時間雨量が50mm以上80mm未満

また、2項①の台風から変わる温帯低気圧は、21~22日は発達しながら日本海沿岸を東北東進する。西~北日本の日本海側では非常に強い風が吹き、しける所がある。強風や高波に注意、局地的には暴風に警戒。

非常に強い風・・・風速が20m/s以上30m/s未満の風。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項[量的予報等]

①雨量(06時からの24時間):東北・北陸150、九州北部120㎜。


②波浪(明日まで):九州北部・沖縄4、北海道・関東甲信・北陸・中国・四国・九州南部・奄美3m。

③高潮(明日まで):大潮の時期。全国的に注意報基準を超過し、西日本で警報基準に近づく所がある。

5.全般気象情報発表の有無

「大雨と雷及び突風に関する全般情報」を5時頃に発表予定。

秋雨前線を見てみよう

出典::ventusky(編集あり)

上の図で日本列島を東西に横断しているのが秋雨前線です。秋雨前線は、夏の空気と秋の空気の境目と言われ、秋雨前線の北側の黄色いエリアは15℃前後、前線の南側の赤いエリアは20℃以上のエリアとなり、前線を境に大きく気温が変わります。

秋雨前線の場合、東日本が西日本より雨量が多くなる傾向があります。秋雨前線に台風や太平洋高気圧がもたらす南からの温かく湿った空気が流れ込むと前線の活動が活発になり、大雨となります。台風は広範囲にわたって空気の流れを作るため、一見、天気図上で台風の影響が届かなそうに見える遠くの地域でも、台風が持ってきた温かく湿った空気が雲を作り、大雨をもたらすことがあります。

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