短期予報解説資料を読もう!24年9月23日

おはようございます☁️

なんだか急に肌寒くなってきました🥶今日も気象庁発表の短期予報解説資料を読んでいきましょう。

目次

短期予報解説資料 2024年9月23日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料2024年9月23日03時40分発表(出典:気象庁)

1.実況上の着目点

① 前線が台湾海峡から九州南部・東日本太平洋側沿岸部を通り、日本のはるか東にのびている。前線上の日本の東には低気圧があって東北東進。低気圧や前線に向かって太平洋高気圧の縁辺をまわる下層暖湿気が流入し、大気の状態が非常に不安定となっている。前線の近傍にあたる種子島・屋久島地方や奄美地方及び伊豆諸島付近では、雷を伴った激しい雨が降っている所がある。北陸地方では、土砂災害警戒情報を発表中。北陸地方と東北地方では、これまでの大雨により、土砂災害の危険度が高い状態が続いている所がある。

予想天気図降水量 3時間, 2024/09/23 00:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com

上のventuskyでのアニメーションでは、台湾海峡から日本の東まで前線が伸び、前線に沿って強い降水帯があるのがわかります。


② ①の低気圧の周辺や前線の近傍では、気圧の傾きが大きく、強い風が吹いて、波が高くしけとなっている所がある。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の低気圧は、23日は日本の東を遠ざかり、低気圧からのびる前線は、日本の南を通り、南西諸島付近に停滞する。23日朝には前線上の東シナ海にキンクが発生し東に進む。23日夜には低気圧となり、24日は奄美地方付近を通過、25日は日本の南を東に進む。

気象庁の天気図をGIF化

23日6時に九州の南西の停滞前線上に、ポキッと北側に折れ曲がったキンクができます。このキンクがのちに低気圧となります。

低気圧や前線に向かって、太平洋高気圧の縁辺を回る下層暖湿気が流入し、引き続き、大気の状態が非常に不安定となるため、雷を伴った非常に激しい雨が降り大雨となる所がある。南西諸島では24日にかけて、西日本太平洋側を中心に24~25日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒。落雷や突風、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。西日本から東北地方では、これまでの大雨で地盤の緩んでいる所があり、少しの雨量でも重大な災害の発生するおそれがある。北陸地方では23日は、土砂災害に厳重に警戒。西日本~東北地方では23日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風に注意。伊豆諸島では、竜巻などの激しい突風に注意。


② 1項①の低気圧の周辺や前線の近傍では、引き続き、気圧の傾きが大きく、強い風が吹いて、うねりを伴った波が高くしけとなる所がある。全国的に25日にかけて、強風やうねりを伴った高波に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項[量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):九州南部・奄美120㎜。

② 波浪(明日まで):北海道・東北・関東・伊豆諸島・九州北部4、東海・北陸・近畿・中国・四国・沖縄3m。

③ 高潮(明日まで):北~西日本で注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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