短期予報解説資料を読もう!24年9月30日

おはようございます☁️

今日も気象庁発表の短期予報解説資料を読んでいきましょう📕

目次

短期予報解説資料 2024年9月30日03時40分発表

主要じょう乱解説図

短期予報解説資料2024年9月30日03時40分発表(抜粋)

1.実況上の着目点


① 台風第17号が小笠原近海を北上。周辺では非常に強い風が吹き、うねりを伴いしけとなっている。


② 強い台風第 18 号がフィリピンの東を西北西進。台風周辺の下層暖湿気の影響で、南西諸島では雷を検知、海上では猛烈な雨を解析している所がある。

出典:気象庁(編集あり)

③ 300hPa 9600m 付近で-33℃以下の寒気を伴うトラフが日本海と東シナ海を東進。

9,600mの等高度線が東シナ海へ急に南に飛び出していることがわかります。明確なトラフができていて、-33℃の寒気も同じように南に伸びています。この等高度線に沿って強風も吹いています。ここまで飛び出していると、いずれこの空気の流れは切り離されて孤立した低気圧を作ることが予想されますね。


④ 本州南岸~日本の東にのびる前線上の伊豆諸島付近に低気圧が停滞。また、西日本の太平洋側は気圧の谷となっている。前線や気圧の谷に向かい日本海と千島近海に中心を持つ帯状の高気圧や南鳥島に停滞する太平洋高気圧の縁を回る下層暖湿気が流入。③のトラフの影響も加わり、雷を伴い非常に激しい雨を解析。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点


① 30日は、1項③の日本海のトラフが千島近海へ進み、東シナ海のトラフは切離されて日本の南に進む。1項④の前線や低気圧及び気圧の谷は、30 日朝以降次第に不明瞭になる。西~東日本の太平洋側では30日は、上空寒気と下層暖湿気の影響で大気の状態が不安定となり、雷を伴い激しい雨が降り大雨となる所がある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、落雷や突風に注意。

300hPaのトラフから切り離された切離低気圧が九州の南にできます。

② 1項①の台風は、発達しながら30日朝~昼過ぎにかけて小笠原諸島に最も接近し、その後10月1日は日本の東を北上、2日は温帯低気圧に変わって千島の東へ進む。小笠原諸島と東日本の太平洋側では、台風本体や周辺の下層暖湿気の影響で、雷を伴った激しい雨が降り大雨となる所がある。また、非常に強い風が吹き、うねりを伴いしける所がある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、強風や高波、落雷や竜巻などの激しい突風に注意。

24年9月30日ASAS天気図抜粋(編集あり)

台風17号(チュービー)は、小笠原諸島周辺から北上し、関東の東側に近づいてきます。一方、台湾の南に位置する台風18号(クラトーン)は中心付近の最大風速が95ktと非常に強い台風として西に進んでいます。

③ 1項②の台風は、10月1日にかけて発達しながら沖縄の南を北上、2日は台湾付近に進む。南西諸島では、台風周辺の下層暖湿気の影響で、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った激しい雨が降り大雨となる所がある。また、2 日にかけて、次第に風が強くなり、うねりを伴い波が高くなり、2日は、非常に強い風が吹き、大しけとなる所がある見込み。南西諸島では10月2日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒し、強風や高波、落雷や竜巻などの激しい突風に注意。先島諸島を中心に2日は、暴風やうねりを伴う高波、大雨に警戒。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

①雨量(06時からの24時間):伊豆諸島・小笠原諸島100mm。


②波浪(明日まで):関東・沖縄 5、東北・伊豆諸島4、東海・近畿3m。

出典:気象庁

台湾の近くにある台風18号の方が風が強くて波が高いようですね。

5.全般気象情報発表の有無

台風第17号、第18号に関する情報(総合情報)を5時頃に発表予定。

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