短期予報解説資料を読もう!25年1月12日

おはようございます☁️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2025年1月12日03時40分発表

1.実況上の着目点


① 日本付近は西高東低の気圧配置となっており、北~西日本には850hPa -6℃以下の寒気が流入している。日本周辺には寒気移流に伴う下層雲が広がっている所があり、北~西日本の日本海側や九州の西及び南西諸島で雪や雨の降っている所がある。

北日本の日本海側では 3 時間に3cm程度の降雪の所があり、 南西諸島周辺では1時間に約10~20mmの降水を解析している所がある。

出典:気象庁

🐱:上の東北地方の画像では解析降雪量がマス目の色で、アメダスで計測した降雪量が数字で表示されています(数字は白抜きでかなり見づらい)。解析降雪量は5km四方のマス目で色分けして表示され、そのエリアにどのくらいの雪が降っているかを知るのに役立ちます。さまざまな要素を加味して計算して解析降雪量の数値は出しますが、実際に観測された数値ではなく、あくまで「このくらいでは」と推定した数値であることに注意しましょう。

実際の降雪量の実態はアメダスの積雪計が正確なものになります。

アメダスの積雪計は上の画像の数字が書いてある場所に設置してあります。アメダスの積雪計は雪が多く降る北海道のような地域では多めに、雪が比較的少ない九州のような地域では少なめに設置されています。

北海道は積雪計の数が多い
南の地域は積雪計が少ない
予想天気図降水量 3時間, 2025/01/11 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 500hPa 5400~5460mの-36℃以下の強い寒気を伴うトラフが12日朝に朝鮮半島~黄海に進み、これに対応して低圧が朝までに四国の南と日本海西部に発生する。また、東シナ海には、地上の西北西風と北西風によるシアーラインが形成される。

トラフは13日にかけて西~北日本を東進。四国の南の低気圧は、トラフ前面で発達しながら前線を伴って日本の南を東北東進し、日本海の低気圧はトラフと共に東進。12 日夜にはそれぞれ伊豆諸島の東と日本海中部に進む。その後、伊豆諸島の東に進んだ低気圧は、13日夜にかけて日本の東で急速に発達し、日本海の低気圧は13日朝に北陸付近に進み不明瞭となる。東シナ海のシアーラインは12日夜以降、次第に不明瞭となる。


② シアーライン周辺では、トラフの影響で大気の状態が非常に不安定になると共に、降水域が拡大する。2 項①のそれぞれの低気圧の東北東進と東進によって、850hPa の気温は北~東日本では次第に上昇するが、西日本では-6℃以下の寒気の流入が続くため、普段、雪の少ない九州などでは雪が降り、積雪となる所や降雪量が多くなる所もある。12日は九州では大雪による交通障害や着雪に注意。

③ 寒気を伴う 500hPa のトラフの影響で、大気の状態が非常に不安定となる所があるため、南西諸島では 12 日、西~北日本では 13 日にかけて、落雷や突風、降ひょう、局地的には竜巻などの激しい突風に注意。日本海を東進する低気圧周辺にあたる西~東日本の日本海側では雷を伴って雨や雪が強まる所がある。なお、西~東日本の太平洋側では、12 日は日本の南を東北東進する低気圧の影響で、山沿いで雪や雨、平地では雨や雪の降る所がある。

④ 日本の南~東に進む低気圧周辺及び大陸から張り出す高気圧との間で気圧の傾きが大きくなる。西日本と南西諸島では13日にかけて、東~北日本では13日~14日は、強風や風雪、高波に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06 時からの24 時間):多い所(100 ㎜以上)はない。

② 降雪量(06時からの24時間:注意報級以上):九州北部15、九州南部3cm。

③ 波浪(明日まで):伊豆諸島4・東北・北陸・東海・近畿・中国・九州南部・奄美・沖縄 3m。

④ 高潮(明日まで):大潮の時期。北日本と東日本で注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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