短期予報解説資料を読もう!25年1月17日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2025年1月17日03時40分発表

1.実況上の着目点


① 日本海北部の500hPa5100~5280mには-42℃以下の寒気を伴ったトラフがあって東進。対応して、前線を伴った低気圧は急速に発達しながら東北地方を通過して襟裳岬の南に進み、寒冷前線が北日本から西日本を通過中。

出典:気象庁
出典:気象庁(編集あり)

低気圧や前線周辺では大気の状態が非常に不安定となっており、発雷を検知。また、間宮海峡付近にはメソスケールの低気圧があってゆっくり南下。② 低気圧の影響で北日本~西日本は風が強く吹いて波が高く、北日本では非常に強く吹いている所がある。

予想天気図降水量 3時間, 2025/01/16 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①のトラフは17日朝にかけて北日本を通過、17日夜には千島近海に進む。対応して1項①の低気圧は急速に発達しながら北日本を通過、17日朝には最大風速55kt[SW]級となって日本の東に進んで寒冷前線が北日本~西日本を通過していく。

低気圧や前線通過後の17日は、本州付近は下層寒気移流が強まり、850hPa-12℃以下の寒気が東日本まで流入、北日本や東日本日本海側を中心に降雪量が多くなる所があり、また上空寒気の影響で大気の状態が不安定となる所がある。17 日は、北日本や東日本は大雪による交通障害に注意・警戒、着雪やなだれ、落雷や突風、降ひょうに注意。低気圧や下層寒気移流の影響で気圧の傾きが大きくなるため、西日本は 17 日、北日本や東日本は 18 日はじめにかけて風が強く吹いてしける所があり、北日本では海上中心に非常に強く吹く所がある。強風や風雪、うねりを伴った高波に注意し、東北地方は暴風雪に警戒。

なお、間宮海峡付近にあるメソスケールの低気圧は、17日日中、北海道の西を南下、17日夜にかけて地上のシアーラインとなって石狩湾付近に進む。北海道地方は17日夜~18日明け方にかけて、メソスケールの低気圧やシアーラインの影響で局地的に降雪が強まるおそれがあるので留意。

予想天気図降水量 3時間, 2025/01/17 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com


② 500hPa5520m付近のリッジに対応して、18日朝までに日本海で高気圧が発生、19日には日本の東に中心を移す。18日は下層寒気移流は弱まり、本州付近は19日にかけて高気圧に緩やかに覆われる。

下層寒気移流に伴って17日夜までに東海道沖~伊豆諸島付近で地上のシアーラインが発生、 18日夜にかけて伊豆諸島付近をゆっくり南下。18 日日中、四国沖でも別のシアーラインが明瞭化。シアーライン周辺では 850hPaθe294K 以上の下層暖湿気が流入して大気の状態がやや不安定となる。対流雲の発達に留意。 これらのシアーラインは、 東日本~西日本太平洋側の天気に影響するので今後の資料に注目。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):多い所(100㎜以上)はない。
② 降雪量(06時からの24時間):北海道・東北50、北陸30cm。
③ 波浪(明日まで):東北5、北海道・北陸4、伊豆諸島・近畿・中国3m。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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