おはようございます☁️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年1月6日03時40分発表
1.実況上の着目点
① 500hPa で-33℃以下の寒気を伴った 5280~5400m のトラフに対応する低気圧が日本海にあって東北東進。低気圧に向かって下層暖湿気が流入し、大気の状態が非常に不安定となっている。日本海では1時間10mm程度の雨量を解析し、雷を多数検知。
② 種子島・屋久島の西海上には低気圧があって東北東進。低気圧に向かって日本の東の高気圧の縁辺をまわる下層暖湿気が流入し、大気の状態が非常に不安定となっている。沖縄本島付近では1時間60mm程度の雨量を解析し、雷を多数検知(雹域を含む)。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の低気圧は、 6日朝に北海道の西へ、 6日夜にサハリン付近に進む。 また、 1項②の低気圧は、6日夜にかけて前線を伴いながら東海道沖に進む。
その後、発達しながら7日夜にオホーツク海に達する。これらの低気圧や前線に向かって 1 項②の高気圧の縁辺をまわる下層暖湿気が流入し、大気の状態が非常に不安定となるため、雷を伴った激しい雨が降り大雨となる所がある。北~東日本では 6 日は、土砂災害に注意・警戒。全国的に 6 日は、落雷や突風、降ひょう、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。
② 2項①の低気圧や前線に向かって南から暖かい空気が流れ込むため、 6日は全国的に気温が上昇し、北~西日本では、降水による雪解けが進む。北~西日本の積雪の多い所では 6 日は、融雪やなだれに注意。
③ 7~8 日にかけて、日本付近は冬型の気圧配置となり、寒気移流が強まる。850hPa で-6℃線が西日本太平洋側まで南下する。北~東日本の日本海側と西日本の日本海側の山沿いを中心に大雪となり、西日本の平地でも降雪する。また、日本海には地上のシアーラインが顕在化し、大気の状態が非常に不安定となる所がある。北~西日本では7~8日は、大雪や積雪による交通障害に注意・警戒し、落雷や突風、降ひょう、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。
④ 2項①の低気圧や前線及び2項③の冬型の気圧配置の影響で、気圧の傾きが大きくなり、強い風や局所的には非常に強い風が吹いて、波が高くしけとなる所がある。全国的に 8 日にかけて、強風や風雪、高波に注意・警戒。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場は GSM を基本、量予想や降水分布は MSM や LFM も参考。7日に日本海で顕在化する地上のシアーラインの北側にメソ低気圧が予想されており、東北地方に進む。スケールが小さいため主要じょう乱解説図では表現しないが留意が必要。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06時からの24時間):東海100㎜。
② 降雪量(06時からの24時間):多い所(注意報級以上)はない。
③ 波浪(明日まで):伊豆諸島・北陸・近畿・中国5、北海道・東北・関東・東海・九州北部4、その他広い範囲で3m。
④ 高潮(明日まで):北海道地方と北陸地方では、注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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