短期予報解説資料を読もう!25年1月7日

おはようございます🌤️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2025年1月7日03時40分発表

1.実況上の着目点


① シベリアの500hPa5040m付近には-42℃以下の寒気を伴った寒冷渦があってゆっくり西進。寒冷渦を回る 500hPa5520m 付近の流れに対応して、伊豆諸島付近に前線を伴った低気圧があって発達しながら北東進。北海道地方では 3時間 5cm前後の降雪となっている。

出典:気象庁


② 黄海にある500hPa5340m付近のトラフに対応して、日本海に低気圧があって東進。低気圧周辺では対流雲が発達、活発に発雷を検知。

出典:気象庁(編集あり)
予想天気図風速, 500 hPa, 5500 m, 2025/01/06 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com


③ 1 項①や②の低気圧の影響で気圧の傾きが大きくなっているため、全国的に風が強く吹いて波が高く、しけている所がある。

予想天気図風速, 地上10 m, 2025/01/06 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の低気圧は、寒冷渦を回る500hPa 5520m付近の流れに対応して、急速に発達しながら日本の東を北上、8日にかけてオホーツク海に進む。

出典:気象庁(編集あり)

1項②のトラフに対応して1項②の低気圧は7日日中、北陸~東北地方を通過、8日朝に日本の東に進む。日本付近は9日にかけて冬型の気圧配置となり、下層寒気移流が強まって850hPa-9℃線が西日本まで南下。

出典:気象庁

日本海ではJPCZが明瞭となり、7日夜にかけて若狭湾付近まで南下した後、9日にかけて日本海中部まで北上して北陸地方を指向。また、1項①の寒冷渦は、500hPa-42℃以下の寒気を伴ってシベリア付近から反時計回りにゆっくり南下、8 日夜に中国東北区に進み、9日にかけて日本海に進む。

出典:気象庁(編集あり)

日本付近は9日にかけて、寒冷渦を回る短波のトラフや正渦度極大域が断続的に通過、西日本では500hPa-30℃以下、北日本では500hPa-39℃以下の寒気が流れ込み、寒冷渦が接近する9日は北日本では500hPa-42℃以下の寒気が流れ込み、大気の非常に不安定な状態が続く。北日本~西日本は日本海側を中心に9日にかけて、大雪や着雪、なだれ、落雷や突風、降ひょう、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。特にJPCZ上のメソ低気圧の接近に伴って、若狭湾周辺は7日夜、東北~北陸地方の日本海側は8日午後は、降雪や降水の強まりに留意。

出典:気象庁(編集あり)


② 全国的に9日にかけて、1項①や②の低気圧、冬型の気圧配置の影響で気圧の傾きが大きくなるため風が強く吹いて波が高くなり、しける所がある。特に、1 項①の低気圧の影響を受ける北海道地方、JPCZ 周辺の西日本~東日本の日本海側、下層寒気移流の強まりによる東日本太平洋側では、局地的に風が強まって、非常に強く吹く所がある。強風や風雪、高波に注意・警戒。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):多い所(100㎜以上)はない。

② 降雪量(06時からの24時間):東海60、北陸50、北海道・東北・近畿30、関東甲信25、中国・九州北部20、四国15cm。

③ 波浪(明日まで):伊豆諸島・北陸・近畿・中国5、その他広い範囲で3~4m。

④ 高潮(明日まで):北海道や北陸地方で注意報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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