短期予報解説資料を読もう！25年2月23日

こんにちは☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

短期予報解説資料　2025年2月23日15時40分発表

１．実況上の着目点

① 日本付近は冬型の気圧配置が継続。 北日本と東日本の日本海側には500hPa -33℃以下の寒気が流入している。北～西日本の日本海側を中心に降雪となっており、多い所で3時間10㎝程度の降雪を観測。

② 23日朝に日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)が形成され、12時にJPCZ上に東南東進する低気圧を解析。

③ 地上のシアーラインが東海道沖～伊豆諸島付近～日本の東にのびている。地上のシアーラインの影響で伊豆諸島付近の海上では、雨の降っている所がある。

④ 冬型の気圧配置の影響で、 気圧の傾きが大きくなっており、全国的に雪を伴ったやや強い風や強い風が吹いて、波が高くしけとなっている所がある。

２．主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 日本付近は24日にかけて冬型の気圧配置が続き、北～西日本では850hPa -9℃以下の寒気に広く覆われる。

また、500hPa 5280mと5340～5400mのトラフが位相を合わせて、24日に北～西日本を通過し、500hPa -30℃以下、700hPa -21℃以下の強い寒気が西日本まで南下する。このため、北～西日本の日本海側に加え普段雪の少ない西日本の太平洋側でも大雪となる所がある。北～西日本では24日にかけて、大雪による交通障害に注意・警戒し、着雪やなだれに注意。

② 1項②のJPCZ上に発生した低気圧は、23日夜にかけて若狭湾～北陸地方付近に進む。JPCZや低気圧周辺では雪雲が発達し、山陰地方から北陸地方にかけて降雪量が増えるおそれがある。

③ 1項③の地上のシアーライン上に24日朝までに低気圧が発生し、発達しながら東北東進する。この低気圧及び2項②のJPCZや低気圧周辺では、大気の状態が非常に不安定となる所がある。北～西日本では24日にかけて、落雷や突風、降ひょう、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。

④ 冬型の気圧配置の影響で、気圧の傾きの大きい状態が続くため、雪を伴った強い風が吹いて、波が高くしけとなる所がある。全国的に24日にかけて、強風や風雪、高波に注意。

⑤ 25日は冬型の気圧配置が緩み、日本付近は東シナ海に中心を持つ高気圧に広く覆われる。一方、500hPa 5100～5220mのトラフに対応した低気圧が、発達しながらアムール川下流から沿海州付近に進む。低気圧周辺や低気圧と東シナ海に中心を持つ高気圧との間で気圧の傾きが大きくなるため、北～東日本の日本海側では25日は、強風や風雪、高波に注意。

３．数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

４．防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(18時からの24時間)：多い所(100mm以上)はない。② 降雪量(18時からの24時間)：北陸60、東北・東海・近畿・中国40、九州北部35、四国20、北海道・関東甲信15cm。③ 波浪(明日まで)：伊豆諸島・沖縄4、北陸・近畿・中国・九州北部・九州南部・奄美3m。

５．全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。