短期予報解説資料を読もう!25年2月27日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2025年2月27日03時40分発表

1.実況上の着目点


① 500hPa 5100m以下の寒冷渦に対応する低気圧がオホーツク海を東進、500hPa 5280m付近のトラフに対応して前線を伴った低気圧が日本のはるか東を北東進。

出典:気象庁(加工あり)

また、東シナ海に中心を持つ高気圧が西~東日本に張り出している。

出典:気象庁(加工あり)


② ①の気圧配置の影響で、北~東日本では気圧の傾きが大きくなり、やや強い風が吹き、波が高くしけている所がある。


③ 850hPaで-6℃の寒気が北陸付近に南下、北~東日本日本海側の山地を中心に、3時間で5~10cmの降雪を観測している所があり、北陸地方では雷を検知、1時間に5ミリ前後の雨を解析。

出典:気象庁(加工あり)

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 27日は、500hPa 5100m以下の寒冷渦に対応する低気圧は千島の東へ進む。東シナ海の高気圧は日本の南に中心を移す。また、500hPa 5700m付近の正渦度極大域に対応して、気圧の谷が東シナ海に進む。

出典:気象庁(加工あり)
出典:気象庁(加工あり)


② 28日は、2項①の低気圧はアリューシャンの南に進み、日本の南の高気圧は小笠原近海に中心を移す。東シナ海の気圧の谷は、西~東日本太平洋側を東進して伊豆諸島付近に進む。また、500hPa 5100m付近のトラフに対応する低気圧が、アムール川中流域から沿海州付近に進む。

出典:気象庁(加工あり)

③ 3月1日は、2項②の伊豆諸島付近の気圧の谷は日本の東に進み、沿海州付近の低気圧は千島近海に進む。また、500hPa 5700m付近の正渦度極大域に対応して、前線が華北から対馬海峡付近にのびる。

出典:気象庁(加工あり)
出典:気象庁(加工あり)

④ 850hPaで-6℃以下の寒気は、27日夜には津軽海峡付近に北上。北~東日本日本海側の降雪も次第に弱まる。北日本では27日は、大雪による交通障害や着雪に注意。

出典:気象庁(加工あり)

⑤ 2項①~③の低気圧近傍では気圧の傾きが大きくなり、やや強い風や強い風が吹き、波が高くしける所がある。東日本では27日は、北日本では3月1日にかけて、強風や風雪、高波に注意。

⑥ 北陸地方では27日は上空寒気の影響で、西~東日本太平洋側では28日は気圧の谷の影響で、大気の状態が不安定になる所がある。落雷や突風、降ひょう、急な強い雨に注意。

⑦ これまでの大雪の影響で、北~西日本では積雪の深さが平年比で200~300%となっている所がある。また、2項①~③の低気圧に向かって流れ込む暖かい空気の影響で気温が上昇し、28日以降、日本付近は850hPaの気温が平年より5~10℃高い状態が続く。 多雪地では、 ここしばらく、 なだれや融雪に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

①雨量(06時からの24時間) :多い所(100mm以上)はない。② 降
雪量(06時からの24時間) :北海道10cm。③ 波浪(明日まで) :北海道・東北4、北陸3m。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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