おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年2月6日03時40分発表
1.実況上の着目点
① 500hPaでは、サハリン付近に切離低気圧があってほとんど停滞。北日本~日本海には500hPaで-39℃以下の寒気を伴ったトラフがのび、北日本~東日本を中心に強い寒気が流入している。21時の秋田高層観測500hPa気温は-43.7℃と秋田における今冬最低気温を観測した。
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🐱:500hPaの寒気がすごいね!-48℃のエリアはこの冬初めて見たかもしれない。
地上ではサハリン付近に発達した低気圧があって西進。日本付近は下層寒気移流が強まっており、北日本~西日本には850hPaで-12℃以下の寒気が流入している。北日本~西日本では日本海側を中心に降雪が強まっており、日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)の指向先にあたる北陸地方では3時間に15cm前後の強い降雪の所があり、雷も検知している。
また、日本付近は、サハリン付近の低気圧と大陸から張り出す高気圧との間で気圧の傾きが大きくなっている。 全国的に風が強く、 波が高く、 低気圧周辺の北日本や東日本では雪を伴った非常に強い風が吹き、猛ふぶきや大しけとなっている所がある。
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② モンゴル付近には500hPa 5100m付近に-42℃以下の寒気を伴う寒冷渦があって南下している。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 6 日は、1 項①の切離低気圧及び地上の低気圧がサハリン付近にほとんど停滞し、日本付近への強い寒気の流入が続く。日本海に形成されたJPCZは、夜にかけてやや北上するがほとんど停滞。北~西日本の日本海側を中心に、強い寒気の影響で雪雲が発達し、降雪量が多くなる所がある。
② 1項②の寒冷渦は、7日は循環が弱まりトラフとして中国東北区から日本海に進み、8日にかけて北日本~東日本を通過する。トラフの接近・通過に伴って、7日はJPCZ上にメソ低気圧が発生し東進。
JPCZは7日夜にかけてゆっくり南下する。また、7日~8日は北日本の500hPaに-42℃以下の強い寒気が再び流入する。JPCZ周辺及びメソ低気圧周辺では大気の状態が非常に不安定となる。北日本や、東日本~西日本の日本海側を中心に雷を伴って強い雪の降る所がある。北日本や、東日本~西日本の日本海側を中心に降雪量が多くなり、普段雪の少ない太平洋側などの地域でも積雪となる所がある。
③ 北日本~西日本では8日にかけて、 日本海側を中心に大雪による交通障害に警戒し、 着雪やなだれ、落雷や突風、降ひょうに注意。局地的には竜巻などの激しい突風に注意。
④ 日本付近は8日にかけて、①の低気圧や②のメソ低気圧及びJPCZ周辺、大陸から張り出す高気圧との間で気圧の傾きが大きい状態が続くため、広い範囲で雪を伴って風が強く、波が高い所がある。北日本~東日本では日本海側を中心に非常に強い風が吹き、暴風雪となる所があり、大しけの所もある。北日本では6日は暴風雪に警戒し、全国的に8日にかけて、風雪や強風に注意。また、北日本~東日本では高波に6日は警戒し、8日にかけて注意・警戒。西日本~南西諸島では高波に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06 時からの24 時間):多い所(100mm 以上)はない。
② 降雪量(06時からの24時間):北陸80、東北70、北海道・東海・近畿50、九州北部40、関東甲信・中国20㎝。
③ 波浪(明日まで):東北7.北海道・北陸・伊豆諸島6、近畿・中国5、その他広い範囲で3~4m。
5. 全般気象情報発表の有無
「大雪と暴風雪及び高波に関する全般気象情報」 を5時頃に発表予定。
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