おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年3月1日03時40分発表
１．実況上の着目点
① アムール川下流域～サハリン付近に500hPa -33℃以下の寒気を伴った5040～5160mのトラフがあって、東進。対応して、サハリンと沿海州付近に低気圧があって東進。
② 北日本は、①の低気圧と小笠原近海にある高気圧との間で気圧の傾きが大きくなっており、 北日本を中心に風が強く吹いて、 波が高くなっている所がある。
２． 主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①のサハリン付近の低気圧は、1日夜に千島近海へ進み、3日にかけてカムチャツカ半島付近へ北東進する。また、大陸の高気圧が張り出し、北日本では低気圧と高気圧との間で気圧の傾きが大きくなる。北日本では3日にかけて、強風や高波に注意。
② 500hPa 5040m付近の-42℃以下の寒気を伴った寒冷渦が、2日夜にかけて千島近海に南東進。寒冷渦を回る500hPa 5160～5220mのトラフが、2日夜～3日にかけて北日本を通過する。トラフの通過に伴って、北日本では2日～3日は、次第に下層寒気移流が強まって降雪となる。
③ 1項②の高気圧は、3日にかけて小笠原近海に停滞する。
一方、1日夜～2日は500hPa 5640mの正渦帯に対応して華北から西日本にかけて前線がのび出し、3日は伊豆諸島～日本の東へのび出す。
前線に向かって850hPaθe318K以上の下層暖湿気が流入し、大気の状態が不安定となり、雷を伴った強い雨や激しい雨の降る所がある。また、前線付近では気圧の傾きが大きくなり、強い風が吹いて、波が高くしけとなる所がある。西日本では3日にかけて、東日本では3日は、落雷や突風、急な強い雨に注意。また、東～西日本では2日～3日は、強風や高波に注意。
④ 3日は、2項③の前線が東日本太平洋側へのび出し、前線の北側にあたる東日本の山沿いを中心に、平地でも降雪となる所がある。東日本では3日夜～4日は、大雪による交通障害や着雪に注意。
⑤ 西日本では3日にかけて、東日本では2日にかけて、850hPaの気温が平年よりおよそ10℃高くなる。北～西日本では、これまでの大雪により積雪の深さが平年の2倍以上となっている所があり、気温の上昇や降水の影響で雪解けが進む所がある。北～西日本の積雪の多い所は3日にかけて、なだれや融雪に注意。
３．数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
４．防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量（06時からの24時間） ：多い所（100mm以上）はない。
② 降雪量（06時からの24時間） ：多い所（注意報級以上）はない。
③ 波浪（明日まで） ：北海道3m。
５．全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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