短期予報解説資料を読もう!25年3月10日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2025年3月10日03時40分発表

1.実況上の着目点

① 日本海に中心を持つ高気圧があって、 西~北日本を覆っている。一方、南西諸島は地上の気圧の谷となっており、1時間に数mmの降水を解析。また、北日本は下層寒気の影響で、3時間に3cmの降雪を観測。

出典:気象庁(加工あり)

② アムール川中流付近に低気圧があって、東北東進。


③ 日本の東に前線を伴った発達中の低気圧があって、 東北東進。 この低気圧周辺の風浪を波源とするうねりにより、 東日本太平洋側では波が高くなっている所がある。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の高気圧は、11日朝には日本の東に移動し、日本付近は次第に高気圧の後面となる。10日夜までに東シナ海で低気圧が発生し、12日朝には四国の南に進む。

出典:気象庁(加工あり)

また、12日朝までに前線が華中~東シナ海で顕在化し、 夜には西日本にのびる。 南西諸島と西日本には、 高気圧から前線や低気圧に向かって850hPaθe318K以上の下層暖湿気が流入し、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った激しい雨の降る所がある。南西諸島では11日にかけて、西日本では11~12日は、落雷や突風、短時間強雨に注意。局地的には竜巻などの激しい突風に注意。

出典:気象庁(加工あり)


② 1項②の低気圧は、11日夜にはオホーツク海に進む。2項①の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、強い風が吹き、波が高くしけとなる所がある。北日本では11日にかけて、強風や高波に注意。

出典:気象庁(加工あり)


③ 1項③の低気圧は、10日夜には日本のはるか東に進む。この低気圧周辺の風浪を波源とするうねりにより、波が高くなる所がある。東日本太平洋側では10日は、うねり伴った高波に注意。

出典:気象庁(加工あり)


④ 12日は、500hPa5280m付近の-33℃以下の寒気を伴った寒冷渦が中国東北区を東進。対応する低気圧が、12日夜には沿海州付近に進む。

出典:気象庁(加工あり)
出典:気象庁(加工あり)

低気圧に向かって下層暖湿気が流入し、大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨の降る所がある。また、日本のはるか東に進む2項①の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、風が強く吹き、波が高くなる所がある。東~北日本では12日は、強風や高波、落雷や突風、降ひょう、短時間強雨に注意。

⑤ 12日は、2項①及び④の前線や低気圧に向かって流入する下層暖気と降水により、積雪の多い所では雪解けが進む。西~北日本の積雪の多い所では12日は、なだれや融雪に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

①雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。

②降雪量(06時からの24時間):多い所(注意報級以上)はない。

③波浪(明日まで):北海道4、 関東・伊豆諸島3m。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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