短期予報解説資料を読もう!25年3月11日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2025年3月11日03時40分発表

1.実況上の着目点


① 朝鮮半島の500hPa5640m付近のトラフに対応して東シナ海に低気圧があって東北東進。低気圧に向かっ下層暖湿気が流入、東シナ海では激しい雨を解析。また、東海地方では高気圧の縁を回る下層暖湿気が流入、雷を伴った激しい雨が降っている所がある。華北の500hPa 5640m付近に別のトラフがあって南東進。

出典:気象庁(加工あり)


② 500hPa5340m付近のトラフに対応して、アムール川中流に低気圧があって東進。日本海北部では低気圧の影響で風が強く吹き、波が高くなっている所がある。

出典:気象庁(加工あり)

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の朝鮮半島付近のトラフは11日朝に東日本に進む。

出典:気象庁(加工あり)

また、華北のトラフは11日夜に西日本に進み、12日朝に日本の東に進む。

出典:気象庁(加工あり)
出典:気象庁(加工あり)

1項①の低気圧は、これらのトラフが先行するため発達せず、12日夜にかけて四国沖に進む。

出典:気象庁(加工あり)

南西諸島~東日本にかけては11日は、高気圧の縁辺や低気圧に向かう下層暖湿気、トラフの影響で大気の状態が不安定となる所がある。落雷や突風、降ひょう、短時間強雨、局地的に竜巻などの激しい突風に注意。


② 1項②のトラフは11日夜にオホーツク海に進み、12日朝にかけて千島近海に進む。対応して1項②の低気圧は、12日朝にかけてオホーツク海に進む。

出典:気象庁(加工あり)

日本海北部では、低気圧と高気圧との間で気圧の傾きが大きくなるため、風が強く吹いてしける所がある。北海道地方は11日は、強風や高波に注意。


③ 500hPa5400m付近の-33℃以下の寒気を伴ったトラフが深まりながらモンゴル付近を東進、寒冷渦となって12日夜にかけて中国東北区に進み、寒冷渦を回る500hPa5400m付近のトラフが日本海に進む。

出典:気象庁(加工あり)

対応して、12日夜までに日本海で低気圧が発生して北東進。東日本太平洋側中心に12日は、日本のはるか東の高気圧と日本海や2項①の四国沖の低気圧との間で気圧の傾きが大きくなるため、風が強く吹いて波が高くなる所がある。

出典:気象庁(加工あり)

また、東日本太平洋側では12日は、高気圧の縁を回る850hPaθe315K以上の下層暖湿気が流入して大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨が降る所がある。

出典:気象庁(加工あり)

東日本では12日は、強風や高波、落雷や突風、降ひょう、短時間強雨に注意。また12日は、本州付近は高気圧の縁を回る下層暖湿気が流入して下層気温が昇温。北日本~西日本の積雪の多い所はなだれにも注意。


④ 500hPaは西北西~ゾーナルな流れの中、5760m付近の正渦度移流に対応して12日朝までに華中で前線(850hPa9~12℃)が発生、12日夜にかけて東シナ海にのび出す。

出典:気象庁(加工あり)
出典:気象庁
予想天気図気温, 500 hPa, 5500 m, 2025/03/12 09:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com

九州南部・奄美地方では12日は、前線に向かって高気圧の縁を回る850hPaθe321K以上の下層暖湿気が流入して大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨が降る所がある。落雷や突風、降ひょう、短時間強雨に注意。

出典:気象庁(加工あり)

※ゾーナルな流れ・・・偏西風の蛇行が小さく東西の流れが卓越している。(東西にまっすぐ流れている状態)

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

①雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。

②降雪量(06時からの24時間):多い所(注意報級以上)はない。

③波浪(明日まで):北海道4、伊豆諸島3m。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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