短期予報解説資料を読もう!25年3月14日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2025年3月14日03時40分発表

1.実況上の着目点


① 500hPa 5280m以下の寒冷渦に対応してオホーツク海~千島近海に低気圧が連なる。850hPaで-6℃以下の寒気が北日本に移流、北日本の山地では3時間に10cmの降雪を観測。

出典:気象庁(加工あり)
出典:気象庁(加工あり)


② 500hPa 5580m付近のトラフに対応して日本の東を北東進する低気圧から、前線が日本の南~南西諸島~華南にのびる。前線に向かう下層暖湿気の影響で、華南~日本の南で雷を検知、強い雨を解析。

出典:気象庁(加工あり)

③ ①や②の低気圧周辺では気圧の傾きが大きくなり、北日本では強い風や非常に強い風が吹き、波が高くなりしけている所がある。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 15日にかけて、1項①の寒冷渦と対応する低気圧は千島の東へ進み、寒冷渦を回る500hPa 5400m付近のトラフが断続的に北日本を通過する。

出典:気象庁(加工あり)
出典:気象庁(加工あり)

また、850hPaで-6~12℃以下の寒気が北日本に移流。

出典:気象庁(加工あり)


② 1項②の前線は、14日は、華中~南西諸島~日本の南に停滞、夜までに前線上の華中にキンクが顕在化。

出典:気象庁(加工あり)

15日は、前線上のキンクが東シナ海に進み、朝までに低気圧が発生して東北東に進む。

出典:気象庁(加工あり)

16日は、前線を伴った低気圧が発達しながら西~東日本太平洋側を東北東進して、三陸沖に進む。

③ 北日本では15日にかけて、2項①のトラフや下層寒気の影響で降雪が強まる所がある。また、気圧の傾きが大きくなり、 強い風や非常に強い風が吹き、 波が高くしける所がある。 大雪による交通障害、着雪、なだれ、強風や風雪、高波に注意し、特に14日は暴風に警戒。

出典:気象庁(加工あり)

④ 2項②の前線や低気圧に向かう下層暖湿気の影響で、南西諸島では16日にかけて、西日本太平洋側では15~16日は、東日本太平洋側では16日は、大気の状態が不安定となり、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り大雨となる所がある。また、気圧の傾きが大きくなり強い風が吹き、波が高くなりしける所がある。低い土地の浸水、河川の増水、土砂災害に注意・警戒し、落雷や突風、降ひょう、局地的には竜巻などの激しい突風、強風や高波に注意。

⑤ 2項②の前線や低気圧の影響で、 西~東日本は16日にかけて、 北日本も16日は、 850hPaで平年差+5℃の暖気が流れ込み、2項④の降水の影響も加わり雪解けが進む。多雪地では、融雪やなだれに注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。

② 降雪量(06時からの24時間): 北海道40cm。

③ 波浪(明日まで):北海道5、東北・九州北部・九州南部4、その他広い範囲で3m。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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