おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年3月15日03時40分発表
１．実況上の着目点
① 500hPa5160m-33℃以下の寒気を伴った寒冷渦に対応する低気圧がオホーツク海と千島近海にあって、北日本は下層寒気移流場となっており、3時間に5cm前後の降雪を観測。
② 前線が華中～東シナ海～日本の南にのびている。前線に向かって下層暖湿気が流入し、東シナ海では雷を検知し、1時間に30mm以上の激しい雨を解析。
③ 全国的に気圧の傾きが大きくなっており、やや強い風や強い風が吹き、波が高くしけとなっている所がある。
２．主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 15日夜までに四国の南で1項②の前線上に低気圧が発生し、 西～東日本南岸を東北東進する。
また、15日朝までに東シナ海で低気圧が発生し、東進する。
前線や低気圧に向かい、850hPaθe327K以上の下層暖湿気が流入し、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った激しい雨が降り大雨となる所がある。
南西諸島と西～東日本太平洋側では16日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や突風に注意。局地的には竜巻などの激しい突風に注意。また、西～東日本の積雪の多い所では16日にかけて、 なだれや融雪に注意。 一方、 東日本の内陸と北日本では気温が低く大雪となる所がある。東日本の山沿いと北日本では16日は、大雪や着雪に注意。
② 17日は、500hPa5400m付近の-33℃以下の寒気を伴うトラフに対応する低気圧が、発達しながら日本の東を北東進し、17日夜には千島近海に進む。
日本付近は西高東低の気圧配置となり、西～北日本には850hPaで-6～-12℃の寒気が流入する。このため、降雪が強まり大雪となる所がある。
西～北日本では17日は、大雪や着雪、なだれに注意。北日本では、警報級の大雪となるおそれがあるので留意。また、大気の状態が不安定となるため、西～北日本日本海側では17日は、落雷や突風、降ひょうに注意。
③ 1項①と2項①の前線や低気圧近傍と2項②の西高東低の気圧配置の影響で、気圧の傾きが大きくなり、雪を伴った強い風が吹き、波が高くなりしけとなる所がある。特に、2項②の低気圧近傍の北日本では、雪を伴った非常に強い風が吹き、大しけとなる所がある。北日本では17日は、暴風雪や高波に警戒。全国的に17日にかけて、強風や風雪、高波に注意。
３．数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
４． 防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06時からの24時間)：九州南部・奄美120、 沖縄100mm。 ② 降雪量(06時からの24時間)：北海道・東北・関東甲信10cm。③ 波浪(明日まで)：北海道・伊豆諸島・東海・近畿5、 その他広い範囲で3～4m。 ④ 高潮(明日まで)：西日本では注意報基準を超過する所がある。
５．全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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