おはようございます☁️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年3月6日03時40分発表
1.実況上の着目点
① 関東の東には前線を伴った低気圧があって、北東進。低気圧から前線が日本のはるか東~日本の南~南西諸島の南海上へのびている。

② ①の前線の北側にあたる北~西日本及び南西諸島では降水域が広がっている。また、北日本~日本海西部に下層寒気が流入しており、5日21時の札幌の高層観測では、850hPaで-8.7℃を観測。北~東日本の山沿いを中心に降雪となっており、多い所で3時間5~10cmを観測。

③ ①の低気圧周辺や前線近傍では、気圧の傾きが大きく、全国的にやや強い風や強い風が吹いて、波が高くしけとなっている所がある。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の前線を伴った低気圧は、発達しながら北東進し、7日朝は千島の東、8日はカムチャツカの東へ進む。この低気圧と大陸の高気圧により日本付近は、7日朝にかけて西高東低の気圧配置となる。

北~西日本には850hPa -9℃以下の寒気が流入し、大気の状態が不安定となり、北~東日本の日本海側を中心に大雪となる所がある。 北~東日本では7日にかけて、 大雪や着雪、 なだれ、 落雷や突風、 降ひょうに注意。

また、低気圧や西高東低の気圧配置の影響で、気圧の傾きが大きくなり、雪を伴った強い風が吹いて、波が高くしけとなる所がある。全国的に7日にかけて、強風や風雪、高波に注意。
② 大陸の高気圧が東進し、 7日朝に黄海付近、 8日朝には日本海中部、 8日夜には東北地方付近に進む。このため7日は次第に西高東低の気圧配置が緩み、8日は西~東日本の日本海側では高気圧に覆われて晴れる所が多い。

③ 東日本太平洋側や南西諸島では8日は、2項②の高気圧の縁にあたり、気圧の谷となる。気圧の谷に向かって850hPa θe300K以上の下層暖湿気が流入し、大気の状態が不安定となる。

また、2項①の低気圧や気圧の谷と、2項②の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、やや強い風や強い風が吹いて、波が高い所がある。東日本太平洋側では8日は、落雷や突風、降ひょう、急な強い雨に注意し、北~東日本では8日は、強風や高波に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。
② 降雪量(06時からの24時間):北陸35、北海道・東北30、関東甲信20、東海・中国15、近畿10cm。
③ 波浪(明日まで):東北5、北海道・伊豆諸島・沖縄4、その他広い範囲で3m。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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