短期予報解説資料を読もう!25年4月14日

こんにちは☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2025年4月14日15時40分発表

1.実況上の着目点


① 朝鮮半島付近には寒冷渦があってゆっくり南下。500hPa 5280m付近には -30℃以下の寒気を伴っている。寒冷渦のほぼ直下の朝鮮半島の西には低気圧があって南東進。

予想天気図気温, 500 hPa, 5500 m, 2025/04/14 15:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com


出典:気象庁(加工あり)

また、対馬海峡~東シナ海には地上の南西風と西風のシアーラインがあって東進。シアーラインの近傍では積乱雲が発達し、九州では雷を多数検知。メソサイクロンも検出しており、竜巻注意情報を発表している。

出典:気象庁(編集あり)

② 関東北部には低気圧があって北上。東北太平洋側では1時間に15mm前後のやや強い雨を観測している所がある。


③ 千島近海には高気圧があって、ゆっくり南東へ移動。また、華南から南西諸島には高気圧が張り出している。日本付近はこれらの高気圧と①、②の低気圧との間で気圧の傾きが大きくなっており、全国的にやや強い風や強い風が吹き、波が高くしけの所がある。


④ 衛星画像(ダスト画像)では、黄砂が大陸~東シナ海にみられ、西日本にも飛来しているとみられる。

出典:気象庁

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 寒冷渦(1項①)は、15日にかけて日本海及び西日本~東日本に進み、16日にかけて北日本を通過する。寒冷渦の接近に伴い、西日本~北日本の500hPaには-30℃以下の平年よりも10~15℃程度低い、この時期としては強い寒気が流入する。

予想天気図気温, 500 hPa, 5500 m, 2025/04/15 21:00 (UTC+09:00), © Ventusky.com
出典:気象庁(加工あり)

対応する低気圧は、14日夜に朝鮮半島の東に進み、15日は日本海を発達しながら北東進して夜には渡島半島の西、16日はオホーツク海を北東へ進む。

また、1項①のシアーラインは、15日にかけて西日本や南西諸島、東日本~北日本を東進し、前面には下層暖湿気が流れ込む。寒冷渦の接近による強い上空寒気と、地上シアーライン近傍や低気圧周辺では下層暖湿気の影響が加わり、日本付近の広い範囲で大気の状態が非常に不安定となるため、積乱雲が所々で発達し、雷を伴って強い雨やひょうが降るおそれがある。南西諸島~西日本は15日にかけて、東日本~北日本では16日にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょう、急な強い雨に注意。


② 1項②の低気圧は、東北太平洋側の沿岸を北上して14日夜に北海道の南に進み、その後不明瞭となる。低気圧に向かって流れ込む下層暖湿気と上空寒気の影響で大気の状態が不安定となり雷を伴い強い雨の降る所がある。北日本では14日は、落雷や突風、降ひょう、強い雨に注意。

出典:気象庁


③ 高気圧(1項③)と低気圧(①、②)との間で日本付近は広い範囲で気圧の傾きが大きくなり、風が強く吹き、波が高くなりしける所がある。南西諸島~西日本は15日にかけて、東日本~北日本では16日にかけて強風や高波に注意。北日本では太平洋側を中心に15日にかけて高波に注意・警戒。

④ 南西諸島から西日本では、16日にかけて黄砂の飛来が予想される。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4. 防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(18時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。

② 波浪(明日まで):北海道・東北・関東・伊豆諸島5、北陸・東海・近畿・中国・九州北部・九州南部・奄美4、四国3m。

5.全般気象情報発表の有無

「雷と突風及び降ひょうに関する全般気象情報」を17時頃発表予定。

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