短期予報解説資料を読もう!25年4月24日

おはようございます☀️

今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖

目次

短期予報解説資料 2025年4月24日03時40分発表

1.実況上の着目点


① 衛星水蒸気画像では、 500hPa 5700m付近のトラフの接近により関東沖を東北東に進んでいる低気圧付近で明域が拡大し発達傾向。周辺の北~西日本の海沿いで引き続きやや強い風を観測。

出典:気象庁(加工あり)
出典:気象庁(加工あり)
出典:気象庁(加工あり)

② 西~北日本では引き続き①の低気圧を含む気圧の谷の中にある。弱い降水またはアメダスで相対湿度90%以上の所が多い。


③ ①の低気圧からのびる西側の前線は、南西諸島以西で南下傾向がなくなり停滞。華南~台湾にかけて前線の南側に対流雲発生域が連なっている。

④ 中国東北区に東南東進してきた寒冷渦は500hPa 中心付近が-33℃、5400~5460mに-30~-21℃の顕著な温度集中帯がある。これの到達により上昇流の強まりや大気の状態が不安定となる要因。

出典:気象庁(加工あり)

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の低気圧は25日にかけて東北東進する。引き続き24日は、北~東日本の太平洋側を中心に強風やうねりを伴う高波に注意。1項②の下層の湿った空気の影響で、24日は東日本を中心に、夜にかけて対流雲が発生して一時雨の降る所がある。

出典:気象庁(加工あり)


② 1項④の寒冷渦に対応した地上低気圧は25日にかけて中国東北区を東南東進。その周囲をまわるトラフに対応し、24日夜には別の低気圧が日本海北部に発生し25日にかけて北東に進む。この低気圧から南にのびるシアーラインが25日の日中、北日本を通過する。1項④の上層寒気がかかる北日本を中心に大気の状態が不安定となる所がある。落雷、突風、降ひょう、急な強い雨に注意。低気圧周辺となる北日本では、強風、高波にも注意。

出典:気象庁(加工あり)

③ 1項③の前線は、24日夜にかけて黄河下流や東シナ海で顕在化する高気圧の影響で、華南~南西諸島にかけてのびる形となり、26日にかけて停滞する。前線の北上はないが、正渦度移流の強まりに対応して前線に向かう下層の暖湿気が強まり、前線は活発化する傾向となる。南西諸島では、25日から26日にかけて、前線近傍を中心に落雷、突風、急な強い雨に注意。

④ 26日は、1項④の寒冷渦の周囲をまわるトラフが深まりながら北~東日本を通過。上層寒気がかかる北~東日本の日本海側を中心に大気の状態が不安定。また、25日夜には関東地方沿岸から東に連なる気圧の谷(シアーライン)が顕在化するが、これによる下層の湿った空気と上空の寒気の影響で、関東地方でも大気の状態が不安定。落雷、突風、降ひょう、急な強い雨に注意。強風、高波にも注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。

4.防災関連事項 [量的予報等]

① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。


② 波浪(明日まで):北海道・東北・伊豆諸島3m。

5.全般気象情報発表の有無

発表の予定はない。

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