おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年4月26日03時40分発表
1.実況上の着目点
① 沿海州付近の 500hPa 5340mには -33℃以下の寒気を伴う寒冷渦があって東進。この寒冷渦からのびる 5400m付近のトラフに対応した低気圧がサハリン付近にあって北東進。また、別のトラフが中国東北区~朝鮮半島付近にあって南東進している。

② 500hPa 5760m付近の強風軸に対応した前線が沖縄の南にのびている。

③ 東シナ海には高気圧があって東南東へ移動。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の寒冷渦は東進して、27日にはオホーツク海へ進む。1項①の中国東北区~朝鮮半島付近のトラフは南東進して26日午後には北日本~東日本を通過する。また、関東の東~日本の東にかけて地上のシアーラインがのびる。この寒冷渦やトラフの通過に伴って北日本の 500hPaには -33℃以下の、東日本の 500hPaには -30℃以下の、この時期としては強い寒気が流入することに加え、シアーラインに向かう下層暖湿気や日中の昇温の影響により北日本では27日にかけて、東日本では26日は広い範囲で大気の状態が不安定となり、局地的には非常に不安定となる。落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょう、急な強い雨、天気の急変に注意。

② 1項②の前線は26日夜にかけて次第に不明瞭となる。一方、27日には 500hPa 5760m付近の強風軸に対応した前線が華中~南西諸島付近で顕在化し、28日には前線上に低気圧が発生して東進する。


前線や低気圧に向かって 850hPa 336K以上の下層暖湿気が流入するため、南西諸島を中心に28日は大気の状態が不安定となり激しい雨の降る所がある。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷、突風に注意。

③ 28日には 500hPa 5340m付近の寒冷渦が中国東北区から日本海へ南東進し、この寒冷渦に対応する低気圧が28日には発達しながら日本海に進む。上空の寒気や低気圧に向かって、下層暖湿気が流入するため、28日は北日本~東日本で大気の状態が不安定となる所がある。落雷、突風、降ひょうに注意。
④ 1項①の低気圧と1項③の高気圧との間で気圧の傾きが大きくなり、強い風が吹いて、波の高くなる所がある。27日にかけて北日本~東日本では強風や高波に、南西諸島では高波に注意。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06時からの24時間) :多い所(100mm以上)はない。
② 波浪(明日まで) :北海道・伊豆諸島3m。
③ 高潮(明日まで) :大潮の時期。西日本では注意報基準を超過する所がある。
5. 全般気象情報発表の有無
「雷と突風及び降ひょうに関する全般気象情報」 を05時頃に発表予定。
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