おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年4月29日03時40分発表
1.実況上の着目点
① 500hPa5400m以下の-30℃以下の寒気を伴う寒冷渦に対応する低気圧が日本海にあって、ほとんど停滞。低気圧から地上のシアーラインが東日本日本海側にのびている。シアーライン周辺では、 雷を検知し1時間に10mm前後の降水を解析。

② 前線を伴った低気圧が関東の東にあって、北東進。日本の東では、雷を多数検知。

③ ①や②の前線やシアーライン、低気圧の周辺では気圧の傾きが大きくなっており、東~北日本を中心にやや強い風が吹き、えりも岬では非常に強い風を観測。また、波が高くしけとなっている所がある。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の低気圧は、29日は日本海を東北東進し、低気圧からのびるシアーラインが、29日は東日本日本海側から北日本を通過する。上空寒気とシアーラインや低気圧に向かう下層暖湿気の影響で、大気の状態が非常に不安定となる所がある。東~北日本では29日は、落雷や突風、降ひょう、急な強い雨に注意。 局地的には竜巻などの激しい突風に注意。 なお、 この低気圧は29日午後には不明瞭化する。

② 1項②の前線を伴った低気圧は、次第に1項①の寒冷渦に対応し、発達しながら29日は日本の東を北東進し、30日は千島近海に進む。北海道地方には850hPaで-3℃以下の下層寒気が流入し、降雪が強まり大雪となる所がある。北海道地方では30日にかけて、大雪や着雪に注意。また、高潮にも注意。

③ 5月1日は、500hPa5400m以下の-30℃以下の寒気を伴う寒冷渦に対応する低気圧が中国東北区を北東進、低気圧からの地上のシアーラインが1日夜には対馬海峡付近にのびる。また、1日朝までに華中~東シナ海で前線が顕在化し、1日夜には南西諸島付近にのびる。前線やシアーラインに向かって850hPaθe318~336Kの下層暖湿気が流入し、南西諸島と西日本では大気の状態が不安定となり雷を伴い強い雨の降る所がある。南西諸島と西日本では5月1日は、落雷や突風、急な強い雨に注意。
④ 2項①や②の低気圧や前線の周辺では気圧の傾きが大きくなり、強い風や局地的には非常に強い風が吹き、波が高くなりしけとなる所がある。北陸地方では29日は、暴風に警戒。東日本では30日にかけて、北日本では5月1日にかけて、強風や高波に注意。北海道地方では、風雪にも注意。
3. 数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本とするが、 量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。
② 降雪量(06時からの24時間):北海道30cm。
③ 波浪(明日まで):北海道5、東北・伊豆諸島4、東海・北陸3m。
④ 高潮(明日まで):大潮の時期。西日本と北日本では、注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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