おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年4月30日03時40分発表
1.実況上の着目点
① 500hPa 5400m以下の寒冷渦に対応する閉塞した低気圧が千島近海にあって、北へ進んでいる。 北日本では1時間に5㎜程度の降水を解析し、北海道では6時間で5~10cmの降雪を観測。 また、北海道地方では、潮位が高くなっている所がある。

② 高気圧が東シナ海にあって、東へ移動している。

③ ①の低気圧と前線の周辺や、低気圧と②の高気圧の間では気圧の傾きが大きくなっている。北~東日本では、やや強い風や強い風が吹いている所があり、波が高くしけとなっている所がある。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の低気圧は、30日は千島近海を東北東へ進み、5月1日は千島の東に進む。一方、1項②の高気圧は日本の南へ移動し、1日夜には別の高気圧が佐渡付近に顕在化して1日にかけて日本の東へ移動。

② 500hPa 5400m以下の寒冷渦が2日にかけて中国東北区を東南東進し、その周りを回る500hPa 5520m付近のトラフに対応する低気圧が、30日夜までにボッ海付近で発生する。

この低気圧は、1日夜には日本海西部へ、2日夜には沿海州付近へ進み、低気圧からのびるシアーラインが西~北日本の日本海側を通過する。

また、2日朝までに500hPa 5640m付近のトラフに対応する低気圧が紀伊半島付近に発生して東北東へ進む。さらに、500hPa 5760m付近のトラフに対応して1日夜までに東シナ海から日本の南で前線が発生し、2日朝までに前線上の日本の南に低気圧が発生する。これらの低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定となって、雷を伴い激しい雨の降る所がある。南西諸島は1日は、西日本では1~2日は、東日本では2日は、落雷や突風、急な強い雨に注意し、西~東日本では、大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に注意。
③ 2項①の低気圧の周辺や、低気圧と高気圧の間では気圧の傾きが大きくなり、強い風や非常に強い風が吹き、波が高くしける所がある。また、2項②の低気圧やシアーラインの近傍では、やや強い風や強い風が吹き、波が高くなる所がある。北~東日本では2日にかけて、西日本では1~2日は、強風や高波に注意。北海道地方では30日は風雪にも注意。
3. 数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本とするが、 量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。② 波浪(明日まで):北海道5、東北・北陸・伊豆諸島3m。③ 高潮(明日まで):大潮の時期。北日本では、注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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