おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年5月11日03時40分発表
1.実況上の着目点
① 500hPa 5460m付近で-18℃以下の寒気を伴ったトラフ対応の低気圧が日本海にあって東北東進、低気圧前面で発雷を検知し、1時間20mm前後の強い雨を解析。また、500hPa 5580m付近の正渦度極大域対応の前線を伴う低気圧が北海道の南東にあって北東進、低気圧近傍で発雷を検知。前線は本州の南を通り南西諸島付近にのびている。沖縄海域では、前線近傍で1時間50mm以上の非常に激しい雨を解析し、発雷を検知。日本海の低気圧影響で、北陸地方を中心に非常に強い風を観測。


② 先島諸島付近には、①の前線上の低気圧があって東北東進。

③ 日本のはるか東には高気圧があって東へ移動。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の日本海の低気圧は東北東へ進み、11日朝までに三陸沖を北北東へ進む低気圧と千島近海で一体化し、低気圧に伴う前線は閉塞する。


低気圧は、13日にかけて千島近海から千島の東へ進む。低気圧や前線に向かう下層暖湿気の流入や上空の寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定となり、南西諸島の前線近傍では、雷を伴い非常に激しい雨の降る所がある。南西諸島では11日は、低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水や氾濫に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意。北日本では11日は、落雷や突風、降ひょう、急な強い雨に注意。また、低気圧や前線の影響で、非常に強い風や強い風が吹き、波が高くなり、大しけとなる所がある。北日本から南西諸島では12日にかけて、強風や高波に注意し、北陸地方では暴風や高波に警戒。

② 12日は、500hPa 5580~5640mで-18℃以下の寒気を伴うトラフが本州を通過する。地上の昇温や上空の寒気の影響で大気の状態が、やや不安定となる所がある。


③ 1項②の低気圧は前線上を東北東へ進み次第に不明瞭化する。また、1項③の日本のはるか東の高気圧は東へ進み日本から遠ざかる。華南の高気圧が次第に東へ張り出し、13日にかけて東シナ海から日本の東へ進む。また、13日はオホーツク海を低気圧が南東進。低気圧の影響で北日本では、やや強い風が吹き、波が高くなる。
3. 数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本とするが、 量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06時からの24時間):沖縄200mm。
② 波浪(明日まで):北陸6、東北5、北海道・関東・伊豆諸島4、東海・沖縄3m。
③ 高潮(明日まで):大潮の時期。近畿・北陸では、注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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