おはようございます☀️
今日も短期予報解説資料を読んでいきましょう📖
短期予報解説資料 2025年5月7日03時40分発表
1.実況上の着目点
① 黄海に高気圧があって南東へ移動。南西諸島には前線が停滞している。

② 500hPa 5580m付近で-18℃以下の寒気を伴うトラフが東日本にあって東進。 松江の6日21時の高層観測では500hPaで-20.3℃を観測。上空の寒気の影響で東日本では1時間に15㎜前後のやや強い雨を解析している。

🐱:北日本では-21℃以下の強い寒気が流れ込んでいることが分かります。これは上空の寒気による大気の不安定化や、対流活動の活発化を示唆します。
南西諸島~フィリピン付近には5820mの高高度域があり、リッジ(気圧の尾根)となっています。
等高度線の間隔が狭い部分(日本付近)は、上空の風が強い(ジェット気流)ことを示しています。
トラフ前面(日本の東側)では南西風、後面(中国大陸側)では北西風が卓越しています。
③ 関東の東に前線を伴った低気圧があって北東進。低気圧や前線の近傍で強い風が吹き、波の高い所がある。
④ 衛星画像では、 華北~黄海や東シナ海に黄砂が見られる。

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 8日にかけて1項①の高気圧が黄海から日本の東へ移動するが、1項②のトラフは7日朝にかけて日本の東へ進み、7日午後~8日朝にかけて500hPa 5640m付近で-18℃以下の寒気を伴うトラフが本州を通過し、8日午後は500hPa 5520m付近のトラフが北日本を通過する。


前線や上空寒気と日中の昇温により、大気の状態が不安定となる所がある。 南西諸島では7日は、 東~北日本では8日にかけて、 落雷や突風、降ひょう、急な強い雨に注意。局地的には竜巻などの激しい突風に注意。
② 1項③の低気圧は、7日は日本の東を発達しながら北東進し、8日は千島の東へ進む。低気圧や前線の影響で強い風が吹き、波が高くなる所がある。西~北日本では7日は、強風や高波に注意。

③ 500hPa 5760m付近の正渦度移流に対応して、8日夜には前線上の華中で低気圧が発生し、発達しながら北東進して9日夜には日本海西部へ進む。低気圧からのびる前線に向かって850hPaの相当温位345K以上の暖湿気が流入して大気の状態が非常に不安定となり、激しい雨の降る所がある。また、低気圧や前線の影響で強い風や非常に強い風が吹き、波が高くなりしける所がある。南西諸島~西日本では9日は、低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水に注意し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意。また、強風や高波に注意。
④ 南西諸島と西日本では、8日にかけて黄砂が飛来する予想がある。視程の悪化による交通障害に注意。
3. 数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本とするが、 量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項 [量的予報等]
① 雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。
② 波浪(明日まで):東北・伊豆諸島3m。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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