短期予報解説資料8月30日を見よう!

おはようございます。台風10号の気配を感じ始めました🌀

今日も気象庁発表の短期予報解説資料を読んでいきましょう。

目次

短期予報解説資料 2024年8月30日03時40分発表

1.実況上の着目点


① 台風第10号は、熊本県付近を北北東進。九州では台風本体の発達した雨雲の影響で激しい雨が降っている所がある。

激しい雨・・・1時間雨量が30mm以上50mm未満

また非常に強い風が吹いて、うねりを伴いしけとなっている所がある。

非常に強い風・・・風速が20m/s以上30m/s未満の風。
しける・・・波高が4mをこえ6mまで

九州南部では 30日0時までの 72 時間雨量が800mmを超える記録的な大雨となっている所がある。

② 西日本や東日本太平洋側では、台風周辺及び太平洋高気圧の縁辺の下層暖湿気の影響で、大気の状態が非常に不安定となっており、雷を伴って非常に激しい雨が降っている所がある。


③ 前線が日本海から東北地方を通り、千島の東にのびている。前線に向かう下層暖湿気の影響で、大気の状態が不安定となっており、北日本では雷を伴って強い雨を解析。

強い雨・・・1時間雨量が20mm以上30mm未満

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点


① 1 項①の台風は、31 日にかけて西日本を東進する見込み。台風周辺では、引き続き非常に強い風が吹き、海上はうねりを伴いしけとなる所がある。

非常に強い風・・・風速が20m/s以上30m/s未満の風。
しける・・・波高が4mをこえ6mまで

西日本では 30 日は暴風に警戒。西~東日本では 31 日にかけて高波に注意。

暴風・・・暴風警報基準以上の風。基準は都道府県ごとに設定。(例:東京地方で「暴風」と言うのは風速25m/s以上の風)


② 台風本体や台風周辺及び太平洋高気圧縁辺の下層暖湿気の影響で、大気の状態が非常に不安定となり、雷を伴った非常に激しい雨や局地的には猛烈な雨が降り大雨となる所がある。

非常に激しい雨・・・1時間雨量が50mm以上80mm未満
猛烈な雨・・・1時間雨量が80mm以上

西日本や東日本太平洋側を中心に 31 日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒。落雷や竜巻などの激しい突風に注意。九州北部地方では 30 日日中にかけて、四国地方では 30 日夜にかけて、東海地方では 30 日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある。また、台風の動きが遅いため、総雨量が多くなるおそれがあることに留意。


③ 31 日は、北海道付近を 500hPaで-12°C以下の寒気を伴ったトラフが東進。対応する低気圧が 31 日 夜に
(誤字?)までに、前線上のオホーツク海で発生。

北日本では低気圧や前線に流れ込む下層暖湿気の影響で、 大気の状態が不安定となり雷を伴った激しい雨が降る見込み。

激しい雨・・・1時間雨量が30mm以上50mm未満

北日本では、31 日から 9 月 1 日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や突風に注意。


3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場は GSM を基本、量予想や降水分布は MSM や LFM も参考。台風については、西~東日本を東進する際の予報の不確実性が大きい。最新の台風情報を参照。

4.防災関連事項 [量的予報等]

①雨量(06時からの24時間):四国400、東海300、近畿200、中国・ 九州北部 180、関東甲信 150、東北・伊豆諸島・九州南部・120mm。

②波浪(明日まで):四国 6、東海・ 近畿・九州北部・九州南部 5、関東・伊豆諸島 4、東北 3m。

③高潮(明日まで):西日本で警報基準を超過する所がある。

5.全般気象情報発表の有無

「台風第 10 号に関する情報(総合情報)」を 5 時頃に発表予定。

短期予報解説資料 2024年8月30日15時40分発表

1.実況上の着目点


① 台風第10号は、西日本を東北東進。西日本や東日本太平洋側では台風本体や台風周辺の下層暖湿気の影響で、雷を検知し非常に激しい雨が降っている所がある。30 日 14 時までの 72 時間雨量は、西~東日本で は 500 mmを超え、特に、九州南部では 800mm を超える値を観測し、記録的な大雨となっている所がある。また、強い風が吹き、うねりを伴いしけとなっている所がある。

強い風・・・風速が15m/s以上20m/s未満の風。
しける・・・波高が4mをこえ6mまで


② 前線が北日本から千島の東にのびている。前線に向かい下層暖湿気が流入し、大気の状態が不安定となっており、北日本では激しい雨を解析。

激しい雨・・・1時間雨量が30mm以上50mm未満

2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点

① 1項①の台風は、9月1日にかけて西日本をゆっくり東進。台風本体の雨雲や周辺の下層暖湿気の影響で、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨となる所がある。

非常に激しい雨・・・1時間雨量が50mm以上80mm未満

台風の動きが遅いため、総雨量が多くなるおそれがある。西日本では 31 日にかけて、東日本太平洋側では 9 月 1 日にかけて、土砂災害、 低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒。落雷や竜巻などの激しい突風に注意。西日本では 31 日にかけて、高潮に厳重に警戒。四国地方では 30 日夜にかけて、近畿地方と東海地方では 31 日午 前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある。

また、台風周辺では、強い風が吹き、海上はうねりを伴いしけとなる所がある。

強い風・・・風速が15m/s以上20m/s未満の風。
しける・・・波高が4mをこえ6mまで

東~西日本では 1 日にかけて、強風や高波に注意。南西諸島では 31 日にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意。

② 500hPa-12°C以下の寒気を伴ったトラフが31~9月1日に北日本を通過。対応する低気圧が31日夜にまでに、前線上のオホーツク海で発生。北日本では、低気圧や前線に向かって下層暖湿気が流入し、 大気の状態が非常に不安定となり雷を伴った激しい雨が降り大雨となる所がある。

激しい雨・・・1時間雨量が30mm以上50mm未満

また、前線や低気圧周辺では気圧の傾きが大きくなり、強い風が吹き波が高くなる所がある。

強い風・・・風速が15m/s以上20m/s未満の風。

9 月 1 日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、強風や高波、落雷や竜巻などの激しい突風に注意。

3.数値予報資料解釈上の留意点

総観場は GSM を基本、量予想や降水分布は MSM や LFM も参考。台風の進路や強度については不確実性が大きい。最新の台風情報を参照。


4.防災関連事項 [量的予報等]

①雨量(18時からの24時間):東海・近畿・四国300、関東甲信150、 北海道・中国 120、東北・伊豆諸島・北陸 100mm。

②波浪(明日まで):近畿・四国 5、北海道・伊豆諸島・東海・九州北部 4、東北・関東・中国・九州南部・奄美 3m。

③高潮(明日まで):西~東日本で注意報基準を超過する所がある。


5.全般気象情報発表の有無

「台風第 10 号に関する情報(総合情報)」を 17 時頃に発表予定。

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