こんにちは。
今回は羽田空港について見ていきましょう。
羽田空港は通称であり、正式名称は東京国際空港と言います。
規模・利用者数とも日本一で名実ともに日本を代表する空港ですね。
普段、飛行機に乗っているだけだとあまり気にすることはありませんが、滑走路の配置は空港の能力を決める上で重要な案件になります。
それぞれの空港には当然ながら1日に飛行できる飛行機の数に限界があります。
空港の施設や職員数に限界があるためです。
特に羽田空港は混雑空港に分類されており、いつでも誰でも離着陸していいわけではありません。
羽田空港を発着するには時間帯ごとに決められている「発着枠」を獲得する必要があります。
羽田空港のような利用者が多い空港は飛行機を飛ばせばお金が儲かります。
世界中の多くの航空会社にとって羽田の発着枠はノドから手が出るほど欲しいものなんです。
羽田空港の歴史は発着枠を増やす拡張の歴史ですが、拡張してもすぐに処理能力が限界を迎えるほど人気空港なんです。
羽田空港には現在4本の滑走路があります。
4本の滑走路はターミナルを囲むように平行四辺形に近い形で作られています。
平行四辺形なので平行な2本の滑走路の組み合わせが2組あることになります。
A滑走路とC滑走路がペア。B滑走路とD滑走路がペアになります。
滑走路の2組の組み合わせは風向きによって使い分けることになります。
平行な滑走路は発着機数が多い空港によくあるレイアウトです。
滑走路が複数あっても滑走路が交差していたりするとそれぞれの滑走路を独立して使うことができません。
滑走路の交差点で飛行機同士がぶつかる可能性があるためです。
しかし滑走路が平行に並んでいれば飛行機がぶつかることはなくなり、他の滑走路を気にせずに運用することができるのです。
羽田空港では1日に1300回の離着陸が行われています。
1日24時間は1440分なので1分間に1回程度の離着陸が行われています。
飛行機の離着陸を見に空港へきた人はほぼ100%の確率で見ることができるでしょう。
ただ離着陸が集中している昼間と飛行機が飛ばない深夜の時間帯があるので深夜に行ったら見れないこともありますが笑
羽田空港には高さ116mの日本一高い管制塔があります。
空港のほぼ中央にそびえ立つ一番高い塔ですね。
管制塔は高ければ高いほどいいわけではありません。
高く作りすぎると雲の中に入ってしまうこともあり、せっかくの見晴らしの良い塔が機能を果たせなくなってしまうのです。
羽田空港の塔が高い理由はD滑走路が遠くに作られているためです。
D滑走路にいる航空機を管制官が目視するためにはこれだけの高さが必要になったんですね。
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