日本では4発機といえばB747型機ですが、エアバスの4発機にA340という飛行機があります。B747やエアバスA380のように2階席はなく、1階建ての飛行機です。
日本の航空会社では採用したことがなく、日本人にとってはあまり馴染みがない機種です。
たまに海外の航空会社のエアバスA340が飛来することはあるけど。
最近は珍しい機種だよね。
日本国内ではなかなかお目にかからない飛行機ですが、細くスラったした胴体に頼もしい4発のエンジンを装備したA340は最も美しい飛行機と言われることもあります。
エアバスA340を見分ける方法
エアバスA340は特に最近では日本で見かける機会が減りました。日本の航空会社で採用している会社はありませんし、そもそもA340が2012年を最後に生産されていません。
実物を見る機会は少ないですが、わかりやすい機体なので特徴をすぐに捉えることができると思います。
1階建て&4発機
日本で見かける4発の旅客機は種類が絞られます。
- エアバスA340
- エアバスA380
- B747
ほとんどこの3種類のいずれかになります。種類が少ないのは経済性の観点から最近は燃料消費が多い4発機は廃れていく傾向にあるためです。
この3機種のうちA380は2階建て、B747は一部2階建ての構造ですが、A340だけは1階分しか客室がありません。4発機かつ1階建ての旅客機は高い確率でエアバスA340で間違いありません。
A340:1階建て。胴体は細長くスラッとしている美しい機体。
A380:2階建て。とにかく大きく太い胴体。
B747:前方のみ2階建て。頭のコブが特徴的。
例外として2022年にロシアのIl-96(イリューシン96 :4発機)が政府要人を乗せるため羽田に飛来したことがあります。Il-96は28機しか生産されていない幻の飛行機で見かける可能性は限りなく低いと思われます。
翼の先端にウイングレット
A340の主翼の先端は、折り曲げたようなウイングレットがついています。これはA330と同じ形状のウイングレットです。直線的でかっこいいウイングレットです。
A340-200とA340-300はなかなか上昇しない機体
空港で飛行機の離陸を見ていると、時になかなか浮き上がらない機体を見かけることがあります。それがA340-200とA340-300です。A340は長距離路線に使用する機材のため、燃料を大量に積んで飛行することが多い。燃料を大量に積んだ機体は重く、離陸時になかなか浮き上がることができないため、上昇性能が悪くなってしまいます。
またA340-200と-300は4つあるエンジンの1機あたりの推力が弱めに設定されており、他の飛行機と比べて上昇する力が弱いです。もし空港で見かけたら、いつまでも上昇しない機体に心配になるかもしれませんが、そんなおしとやかな離陸もA340の魅力かもしれませんね。
出会うチャンスが少ない!見かけたらラッキー✌️
A340は出会えるチャンスがかなり少ないです。下の画像は、同じ時間に日本周辺を飛行しているFlightradar24上のA340(左)とB747(右)の画像です。
日本時間15時頃に飛行するA340。8機映っている。
日本時間15時頃に飛行するB747。数十機飛行している。
そもそもの生産機数も、
- B747型機 1,574機
- A340型機 377機
と4倍以上の差があるため、見かける機会が大きく異なるのは当然ですが、A340はこれだけ出会うことが難しい機体ということです。
エアバスA340の諸元
諸元 | A340-200 | A340-300 | A340-500 | A340-600 |
---|---|---|---|---|
全長 | 59.39 m | 63.60 m | 67.90 m | 75.30 m |
翼幅 | 60.30 m | 60.30 m | 63.45 m | 63.45 m |
高さ | 16.99 m | 16.99 m | 17.03 m | 17.03 m |
最大離陸重量 | 275,000 kg | 276,500 kg | 372,000 kg | 380,000 kg |
航続距離 | 12,400 km | 13,700 km | 16,670 km | 14,450 km |
座席数 | 239 – 280 | 295 – 440 | 313 – 440 | 326 – 475 |
エンジン | CFM56-5C | CFM56-5C | Rolls-Royce Trent 553 | Rolls-Royce Trent 556 |
巡航速度 | M0.82 | M0.82 | M0.83 | M0.83 |
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