羽田空港と成田空港 徹底比較!

世界一の人口を誇る都市圏である「東京」の空の玄関といえば羽田空港と成田空港ですね。日本を代表するこの二つの空港を今回は様々な項目で比較してみましょう。

目次

離着陸回数

航空機の離着陸回数はその空港の忙しさを推し量るのに最も重要な指標です。ここではコロナ禍で飛行機のフライトが減る前の2019年のデータで見てみましょう。

  • 羽田空港 458,368 回 (2019年) 1日あたり 1,256回
  • 成田空港 265,252 回 (2019年) 1日あたり 728回

羽田空港の圧勝ですね。国内線が充実し、都心に近く交通の便が良いため海外の航空各社にも人気があります。総理大臣が乗る政府専用機や海外要人の乗る航空機も都心への近さと警備の関係から羽田空港を利用することが多いです。

成田空港は羽田空港の6割ぐらいしか離着陸が行われていませんが、それでも成田空港は外国からの首都圏の玄関口として国内空港では2番目の交通量を誇ります。

ラッコ

いかに羽田空港の離着陸数が飛び抜けているかがわかるね。

滑走路の数

滑走路の本数は航空機の離着陸数に大きな影響を与えます。滑走路の設置・維持には莫大なコストがかかるため、滑走路の多さは需要の多さを示しているとも言えます。

  •  羽田空港 4本
  •  成田空港 2本 (2029年3月までに3本体制を計画)

1年間に航空機が離発着できる回数は、現状では羽田空港=50万回/年と成田空港=30万回/年が限界とされています。成田空港は既存の滑走路の延長と3本目の滑走路の増設で成田空港=50万回まで発着数が増加し、羽田と成田合わせて100万回の航空機の離発着数を目指しています。

シャック

滑走路の数では羽田が圧倒的だけど、成田空港には国内最長の4,000mのロング滑走路があるんだ。

羽田空港の4本の滑走路の中で最も長いものでも全長3,360mです。現代の飛行機の性能なら羽田空港の滑走路でほとんどのケースで必要十分な長さですが、重量の重い特別な貨物機やトラブルを抱えた飛行機にとって成田空港の4,000mの滑走路が求められることもあります。

敷地面積

  •  羽田空港 1,516ha
  •  成田空港 1,172ha

現在の敷地面積は日本の空港では羽田空港が第一位、成田空港が第二位の規模です。

成田空港は将来の計画として第3滑走路の新設とB滑走路の延伸で2,297haまで拡張する予定です。

10年以内に成田空港の敷地面積が羽田空港を越えそうですね。

旅客数

  •  羽田空港 87,406,105人(2019年) 239,469人/日
  •  成田空港 42,413,928人(2019年)  116,203人/日

コロナ禍前の2019年、特に羽田空港は世界でも5番目の旅客数の多さを誇っていました。

貨物取扱量

  •  羽田空港 1,205,676トン(2019年) 3,304トン/日
  •  成田空港 2,062,629トン(2019年) 5,652トン/日

貨物取扱量に関しては成田空港に軍配が上がりました。成田空港には日本貨物航空をはじめとする多くの貨物専用機が飛来し、日本の物流を支えています。

就航地

  • 羽田空港  国際25ヶ国・地域 51都市  国内49都市(2021年夏ダイヤ)
  • 成田空港  国際45カ国・地域 106都市 国内–都市(2021年夏ダイヤ)

空港利用時間

  • 羽田空港  24時間
  • 成田空港  6時から23時まで

成田空港は内陸にあり、空港や飛行経路周辺の住民への騒音軽減対応として深夜時間の離着陸が基本的に認められておりません。一方、羽田空港は東京湾上を飛行することで深夜でも離着陸をすることができます。羽田空港の深夜便で海外旅行へ行くのも楽しいかもしれません。

東京駅からの距離

  • 羽田空港 直線距離:14.5km 車での距離: 18km(17分)
  • 成田空港 直線距離: 57km 車での距離: 66km(52分)

東京駅からの距離で言えば羽田空港が成田空港へ行く時間の三分の一程度で到着できる近さです。

東京中心部への近さもあり、政府専用機で内閣総理大臣が移動する際には羽田空港が主に利用されます。

燃料供給量

  • 羽田空港 3,441,508キロリットル(2019年)
  • 成田空港 4,531,960キロリットル(2019年)

航空機への燃料供給量では成田空港の方が多く、日本の空港の燃料供給量では成田空港1位で羽田空港が2位です。

これはおもしろいデータですね⸜( ˙꒳˙ )⸝

飛来する飛行機の数は羽田空港の方が多いのに燃料供給量では成田空港の方が多いのは、飛行機1機に供給する燃料の量が成田の方が多いことを示します。成田空港の方が大型の航空機、長距離を飛ぶ飛行機が多いということがよくわかりますね。

ちなみに成田空港は内陸にある空港であるため、大量の燃料を空港へ運ぶために千葉港から46.9kmにも及ぶパイプラインを設置しています。

開港日

  • 羽田空港 1931年8月25日
  • 成田空港 1978年5月20日

羽田空港はさすがに歴史の古い空港ですね。

航空サービス調査会社からの評価

2024年、イギリスの航空サービス調査会社スカイトラックスの「World’s Best Airports」総合評価部門におけるランキングは次の通りです。

World’s Best Airports:総合評価部門
順位 空港名 所在地
1位 ドーハ・ハマド国際空港 カタール
2位 チャンギ国際空港 シンガポール
3位 仁川国際空港 韓国
4位 羽田空港 日本
5位 成田国際空港 日本
  • 羽田空港 「World’s Best Airports」総合評価4位
  • 成田空港 「World’s Best Airports」総合評価5位

こちらは羽田空港が成田空港よりも評価が高い結果になっています。しかし成田空港も羽田に次ぐ5位につけていますから、世界的にどちらも高く評価されている空港であることがわかりますね。

羽田空港は他にも、

  • 空港の清潔さを評価する部門:9年連続世界第1位👑
  • 国内線空港総合評価部門:12年連続世界第1位👑
  • PRM(高齢者、障がいのある方や怪我している人)対応部門:6年連続世界第1位👑

など多くの部門で世界的に評価されています。

成田空港も2030年頃までに滑走路増設・国際ハブ空港として利便性を向上させる「ワンターミナル化」など、大規模な再編計画を進めており、今後大きく飛躍する可能性を秘めています。羽田空港も成田空港もこれからのさらなる発展が楽しみな空港ですね。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次