飛行機はどうやって着陸滑走路へ向かう?ILS編

こんにちは。

今回は飛行機が着陸のために滑走路へ向かうILS進入について見ていきましょう。

目次

ILS(アイエルエス)とは?

ILS(Instrument Landing System、インストゥルメンタル・ランディング・システム)は、安全な着陸を支援するための無線航法システムです。

ILSは、着陸進入および着陸の際にパイロットに正確な水平方向と垂直方向のガイダンスを地上から無線電波で提供し、航空機を滑走路へと誘導します。

特に視界が悪い場合や夜間、悪天候時にパイロットを助けてくれます。

日本のほとんどの空港にはこの着陸システムが設置されています。

ILSというシステムの中身

ILSは通常、次のような無線施設で構成されています↓

ローカライザー

ローカライザーは滑走路の中心線に沿って配置されたアンテナです。パイロットに水平方向のガイダンスを提供し滑走路の中心線からの左右のずれを示します。

グライドスロープ
画像:国土交通省HPより

グライドスロープ

グライドスロープは、滑走路に対する降下角度を示す垂直方向のガイダンスを提供します。パイロットはグライドスロープの信号に沿って、安全な降下角度で滑走路へ高度を降ろします。

グライドスロープ
画像:国土交通省HPより

マーカービーコン

マーカービーコンは、アプローチ中に滑走路からある特定の距離に位置する航空機に対して警告音やインジケーションを提供します。これによりパイロットは進行状況を把握できます。

マーカー
画像:国土交通省HPより

ILSは非常に正確で信頼性が高い航法システムであり、航空機が安全に着陸できるようにする重要な設備です。ILSを利用することで、悪天で視界が制限された状況でもパイロットは安全で正確な着陸を行うことができます。


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