おはようございます☁️
今日も気象庁発表の短期予報解説資料を読んでいきましょう!
短期予報解説資料 2024年9月16日03時40分発表
⚪︎のなかに数字が書かれているのは、12→12時間後の低気圧の位置、24→24時間後の低気圧の位置を表します。
◻︎の場合は高気圧です。同じように12→12時間後の高気圧の位置です。
この図では、起点となる時間は9月15日21時となります。12時間後なら9月16日9時の予想位置を意味します。
「じょう乱」とは、低気圧や前線・メソ対流系など、スケールに関わらず天気を悪くする現象のこと。(出典:総監気象学 基礎編より)
1.実況上の着目点
① 500hPa 5580~5760mのトラフに対応する低気圧が千島の東にあって、東北東進。前線が東日本を通り日本海にのびている。前線や低気圧に向かって、下層暖湿気が流入し大気の状態が不安定となっており、西~東日本では、雷を検知し1時間に30mm以上の激しい雨を観測している所がある。
上の図は500hPaの等圧面の天気図です。千島の東にある✖️印は地上の低気圧になります。
その地上低気圧に対応するトラフを赤い太線で書いてみたのですが、やはり自信がありません。昨日描いた15日12時のトラフの位置からほぼ移動がないため、どちらかが間違っている気がします😭すみません。
② 強い台風第13号が、東シナ海にあって、西北西進。南西諸島や西日本ではうねりを伴い波が高い所がある。
③ マリアナ諸島で15日21時に台風第14号が発生し、ゆっくり北上。
2.主要じょう乱の予想根拠と防災事項を含む解説上の留意点
① 1項①の低気圧は、16日夜にはアリューシャンの南に進み、低気圧からのびる前線が18日にかけて東日本付近~日本海西部にほとんど停滞する。前線に向かって日本の南に張り出す高気圧縁辺を回る下層暖湿気が流入し、日射による昇温の影響も加わり、大気の状態が不安定となり、雷を伴い激しい雨が降り、大雨となる所がある。西~東日本では18日にかけて、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や突風、降ひょうに注意。南西諸島では17日にかけて、落雷や突風に注意。
② 1項②の台風は、16日午後には華中に進み、17日に熱帯低気圧に変わる。南西諸島や西日本では台風の影響が残り、波が高くなる所がある。南西諸島と西日本では16日は、うねりを伴った高波に注意。
華中とは中国の上海のあたりです。大陸に上陸すると海からの水の供給がなくなるため、台風は弱体化しやすくなります。
③ 1項③の台風は、日本の南を北西に進み、18日には南西諸島に接近する。南西諸島では、台風周辺の下層暖湿気が流入し、雷を伴い激しい雨が降り大雨となる所がある。また、風が強く吹き、波が高くなりしけとなる所がある。南西諸島では17~18日は、強風や高波に注意。18日は、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水、落雷や突風に注意。西日本太平洋側では18日は、うねりを伴った高波に注意。
台風14号は13号と同じような経路で南西諸島の方へ北西進します。日本上空に居座ってくれている高気圧バリアで日本本土には近づいてこれないようですね。
④ 本州付近は500hPa 5880m以上の上空の高気圧に覆われ、西~東日本では18日にかけて、晴れて気温が上昇し、最高気温が35°C以上の猛暑日となる所がある。熱中症に注意(熱中症警戒アラート参照)。
5,940mの高気圧に日本列島の半分が覆われていますね。500hPaで5,940mはかなり背の高い高気圧です。翌日にもこの高気圧が居座るようなので18日は晴れて暑い日になりそうですね。
3.数値予報資料解釈上の留意点
総観場はGSMを基本、量予想や降水分布はMSMやLFMも参考。
4.防災関連事項[量的予報等]
1雨量(06時からの24時間):多い所(100mm以上)はない。
2波浪(明日まで):沖縄4、九州北部・奄美3m。
3高潮(明日まで):大潮の時期。南西諸島、西~東日本では注意報基準を超過する所がある。
5.全般気象情報発表の有無
発表の予定はない。
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